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4.無限列車
登場人物
時透無一郎 霞柱、記憶が無い
琴織星夏 星柱(命柱)触覚が無い
煉獄杏寿郎 炎柱、熱いっ!
竈門炭治郎 鬼滅の刃の主人公
我妻善逸 黄色い髪の鬼殺隊員
嘴平伊之助 猪の鬼殺隊員
________________
一夜明け、私は空のような蒼色をした自身の刀を手入れしていた。今日は少し遠いところにある無限列車という列車に乗りに行くからだ。もちろん任務で、カラスから命令があったのから行く。今回は炎柱の煉獄さんと共に任務、楽しみだな✨ だけど…
時透さん「…ズーン」
時透さんは一緒に任務に行けなくなって機嫌が悪いみたい。
表情は変えてないけど圧を感じる…
朝はずっとこんな感じだった。
私「時透さんも行ったことない場所だと思うので、 おみあげいっぱい買ってきますね💦」
時透さん「そう」
なんかいつもに増して口調が冷淡…
出会ってそんな経ってないのに…なんか心配だなぁ
とりあえず部屋に戻りお財布の確認をして、荷物をまとめた。
よし、準備完了っと__
私「では行ってまいります」
玄関に立ち、私は時透さんにいった。
時透さん「帰ったらふろふき大根買ってきて」
私「はい!承知いたしましたっ!」
そういって私は駅へ向かった。任務とはいえ知らない場所にいくのはワクワクする…!
スタスタスタ
列車ってどんな感じなんだろう…。乗ったことないから分からないなあ。それから走ったり車に乗せてもらったりとして駅へついた。
もう夕方だった。
ひのき「こっちです!こっちです!」
私「ありがとうひろき」
私の鎹カラス、ひのきは誠実で優しいカラス。道案内は得意なので場所に的確かつ速くつける。
初めて鬼殺隊に入って不安だづた頃から寄り添ってくれた大切な親友だ。
私「わああ…!」
気づくと、もう着いていた。
西洋風の石の建物には、たいまつがついていて、夜を明るく迎えている。門のようなものをわたると線路があり、凄い音をたてて列車が走ってきた。
ガシャガシャ…
私「す、すごい」
列車は思った以上に大きく、圧倒させる。
列車の中に入ってみるとバランスがとりずらくて、手すりに軽く掴みながら乗った。不安定に床が揺れているという初めての感覚にもはや楽しさも覚える。体勢を安定させると急いで煉獄さんのいる位置を探した。
「うまいっ!」
場所はすぐに分かった。前聞いた煉獄さんの声が聞こえる。なにか食べてるのかな?
煉獄さん「うまいっ!うまいっ!」
牛丼?食べてる。
たくさんお弁当箱がある…美味しそう(´¬`)
私「煉獄さん、ご無沙汰しております。
琴織星夏です。」
煉獄さん「うむ!琴織少女!久しいな!」
煉獄さん、相変わらず元気そうだな。
私「そのお弁当美味しそうですね」
煉獄さん「うむ!君も食べるか!?」
私「えっ!私は…」
グゥゥ
…っなんでこんなタイミングで………
私「////…お願いします」
朝からなにも食べていなかったのでお腹が鳴ってしまった。でも彼がくれたお弁当は本当に美味しかった。
私「んっ!すごく美味しいです!」
煉獄さん「そうだろう!これは時透にあげるといい!」
そういって煉獄さんは私にお弁当を数個くれた。
私「え!?いいのですか?」
煉獄さん「もちろんだ!みんなで分けあった方がご飯はうまい!」
それを聞いて私も笑顔になった。いやこの人は真顔が笑顔なのか?
とにかく、煉獄さんといると心が暖まるな。
私「たしかに…そうですね!これから二週間よろしくお願いいたします<(_ _)>」
煉獄さん「こちらこそだっ!うまいっ!」
煉獄さんは色々と熱い人だった。話していくうちに私は彼と親しくなることができた。打ち解けやすく、優しいまっすぐな人だ。私はそんな煉獄さんに憧れた。
そうしているうちにほかの応援にきた隊士の人がきた。
今回は、いつもとは違う様子の隊士だった。
赤い髪に、きらきら輝く赤い瞳。見るだけで分かる。すごく優しい心の持ち主だ。
彼は竈門炭治郎と名乗った。
炭治郎くん「あ、あの!煉獄さんと琴織さんですか?竈門炭治郎といいます!よろしくお願いします!」
煉獄さん「うむ!今日はにぎやかになりそうだな!よろしく頼む!」
私「炭治郎くん…でいいかな?よろしくお願いいたします!」
炭治郎くん「ありがとうございます(≧∀≦)
(よかった、すごくいい人たちだ!それにしても、星柱の人俺より年下なんじゃ…)
こちらは善逸と伊之助です」
炭治郎くんの後ろには黄色い髪の少年と猪!?のかぶり物をした鬼殺隊員たちが来ていた。なかなかの強さだと分かる。
善逸くん「うおおお!こんなかわいい子と一緒に任務!?最高すぎるぅぅ!」
伊之助くん「お前ら柱だな!俺と勝負しろ!」
炭治郎くん「こら二人とも!お二人に失礼だろう💦すみません…」
私「大丈夫だよ(クスクス)
みんなはいつも任務が一緒なの?仲良いね」
煉獄さん「俺の継ぐ子になるといい!面倒を見てやろう!」
なんかすごく騒がしくなってきたな…でも彼らと話すのは楽しかった。煉獄さんと炭治郎くんたちの掛け合いに思わず笑ってしまう、そんな楽しく談笑を少しして、任務の内容に入った。
煉獄さん「_というように今回の任務は列車に潜む鬼を倒すことだ!注意を払ってよく視察しろっ!」
四人「はいっ!」
確かに鬼の気配がばーっときている。
これ…もしかして___
車掌「あの…切符を、拝見…」
?いきなり車掌さんが現れた。うつろな目をしてる…
…
!?
血鬼術だ。
気配が消されているがわずかに感じる。時透さんとの稽古のおかげかな、分かりやすい。
私「(刀を抜く)」
煉獄さん「っ!」
炭治郎くん「せ、星夏さん!?」
善逸くん「(げぇぇ!?星夏ちゃんどうしたの!?)」
伊之助くん「白髮柱っ!?」
私「その切符、血鬼術ですね。あなたは鬼の手下ですか?」
車掌「えっ?」
じゃきっじゃきっじゃきっ!
パラパラ…
急いで切符を粉みじん切りに切り落とした。
炭治郎くん「(一瞬で切符がバラバラに!?見えないほど速い刀さばき…!)」
炭治郎くんの切符を切ると、私は鬼の気配をたどって前の車両へ向かった。
___
炭治郎くん「一体どうなってるんだ!?
(それに…星夏さんの目が、一瞬すごい気迫だった…)」
煉獄さん「私は気づけなかった…!
先輩として不甲斐ないっ!鬼の首は琴織少女に任せて私達は車両を守ろう!
(琴織星夏…思った以上の強さだ)」
炭治郎くん「わっわかりました!」
善逸くん「一瞬すごい気配は感じたけど…あんな華奢な子が大丈夫かなぁ!?」
煉獄さん「大丈夫だ!
彼女は君たちが思っているより何倍も強いっ!とにかく動くんだっ!」
伊之助くん「うぉぉぉ!負けてらんねぇぜ!」
___
タタタッ
車両の上に登り気配を探る、こっちのほうが移動が楽だからだ。
最前列付近の車両までいくと鬼の影が見えた
あれが本体?
いや
タタタッ
しゅんっ!
魘夢「あれぇ?来たのぉ…てっ___えっ」
気配が変わらない、これは本体じゃない。 鬼の元の体を飛び抜け私は本体の首へ向かった。
魘夢「もう本体を見破った?もしかしてこの子供…柱なのか?
眠れ!」
びゅっ!
攻撃が来た。催眠に関する血鬼術かな?
まあ…
避ければいい話だよね
私はみえない攻撃の動きを予測し、読み空中を回転しながらよけていった。
魘夢「ね、ねむれ!ねむれねむえ! うああ!!」
しゅばばっ!
焦っている。肉の塊のような攻撃が四方八方からこちらに…やっぱり列車と合体してたんだ。そういうことする勇気だけはすごいと思う。 他は何もかも気持ち悪いけども…
私「どうしたって下弦の壱も下弦の参と全く変わらないね」
魘夢「っ!(全部かすりもせずかわされた!これが…柱っ)」
…列車の最前の車両に着いた。
ここが首だな、速く切らないとっ_
びゅびゅん
スッ…スッ…
どんどん攻撃がくるけど、こんなに走る距離を与えられちゃ刀を振らずとも勢いでよけられる___
運転手「お、俺の夢の…邪魔をするなぁぁぁあ!」
っ、鬼の攻撃と同時に人が針を刺しに来た。血鬼術の夢を見せてもらうために口車に乗せられていたんだろうな…
私「…」
しゅんっ
私は運転手さんのもとに駆け寄った。
ぱしっ…
運転手さん「えっ…」
彼の手を引っ張り、安全な場所に避難させ、話しかけてみた。彼も辛いことがあったんだろうから。人を襲おうとしてまで…きっと…
私「鬼なんかといずに、まっとうに生きてください。あなたの苦しみはあなたにしか分からないけど…辛かったんですよね、きっと。
でも、いつかまた必ず幸せになれます。
信じてどうか生きてください」
伝えたいことを伝えて
私はすぐに首を探しにまた走った。
運転手「…(あの子、本当に子供なのか?なぜだ…今の言葉で涙が止まらない)
ぐすっ…俺は何をしてたんだ…ぐすっ」
そして__
私「星の呼吸 漆の型 七曜星」
ざきっ
ざきっ
ざきっ!
三連撃成功、首と思わしき場所を斬れた。
魘夢「ぐぁぁぁぁぁあ!!!」
っ…まずい崩れる…。
ぎぎぎっ…どんっ!
列車はバランスを崩し線路から脱線した。
みんな大丈夫かな?
…幸いなことに、今回は死傷者がでなかったみたい。
倒れそうだった列車は、倒れはせずに脱線しただけですんだ。
本当によかったな、
うまく人々を守り抜くことがきたんだ。
煉獄さん「ありがとう琴織少年。ほとんど君に任せてしまったな」
煉獄さんがいち早く駆けつけてくれた。
きっと私が鬼の首を切る前も車両を守ってくれて…やっぱり安心する。
私「いえ、おやすいご用です!」
煉獄さん「とても若いのに本当にすごい!柱として、これからも共に頑張ろう!」
煉獄さんが優しい笑顔で背中をたたき、言ってくれた。すごく心が暖かかい…煉獄さんの心が暖かいからかな?
炭治郎くん「星夏さん!煉獄さん!」
私「炭治郎くんたち!大丈夫だった?怪我は?」
善逸くん「炭治郎が多く両を守ってくれて…少し怪我が酷いみたい…」
みると腕に攻撃を受けた傷があった。出血は多分煉獄さんが教えたのかな?止められてる…でも浅い傷じゃない、治さなければ。鬼殺隊員の前でこの力を見せるのは始めてか…気持ち悪がられないといいけど…。
私「私が治します」
煉獄さん「そうか…例の」
私「はい。命の呼吸です」
炭治郎くん「命の呼吸?聞いたことないです」
私「大丈夫、知らないのが普通だよ。 炭治郎くん、実は私、少し特殊な能力があるんだ。傷を治すから、見せてくれる?」
炭治郎くん「(真剣な匂い…)
わかりました、お願いします!」
私「ありがとう(ニコッ)」
スーーー…
私「命の呼吸 壱の型 天への祈り」
パァァ!
四人「!?」
光が炭治郎くんの腕を包む。命の呼吸は昼間にためた日光の力を使い、夜でも扱うことが出来る。十数秒間もしないうちに完治させられた。
炭治郎くん「(あたたかい…夜なのに日に当たってるみたいだ。まるで幸せな気持ちに…)
って…もう傷が治った!?どうなっているんだ!?」
この能力は人前で見せたことがない。この力はきっと私しか使えないから。こんな異常現象、みんな気持ち悪い目でみるにちがいないから______
炭治郎くん「すごい!どうやったんですか!?」
私「えっ?」
伊之助くん「俺もやりてぇぇ!教えろ!」
善逸くん「治癒してるところ綺麗すぎて天使かと思ったぁ!すごい!!」
私「(…ポカン)」
どんな反応をするのかと思ったら、みんな目をキラキラさせてきた。本当に?こんな力いやじゃないの?
少なくとも鬼殺隊員の人達は優しくて… こんな私を受け入れてくれたの?
私「…よかった」
なんだか心配していたのが馬鹿みたい…
煉獄さん「こんな凄い力は皆に賞賛されるへをきものだ!誇れ!君はすごい!」
私「ありがとうございます!」
安心した。でも、まだちょっと怖い…。
本心では嫌じゃないかと
煉獄さん「みんな無事だ!よくやった!ゆっくり休もう!」
…ってみんないま元気なんだからなんでもいい!速く帰ってこよう。
そうして私達は休息をとったあと、それぞれの場所へわかれた。
無限列車では車両が倒れるときは焦ったけど、命の呼吸を使って体の負担はなかったし、みんなに嫌われちゃうこともなかった。
もし鬼殺隊のみんながこんな私を受け入れてくれるなら…みんなのためにもっと役に立ちたいと思えるようになった。早めにその時が来て良い機会だったのかも知れない___
帰り、また馬車に乗らせてもらったり走ったりして、時間をかけて時透さんのお屋敷に戻ることができた。この任務は丸一日以上帰宅するまでにかかって、久しぶりに時透さんと会わない一日だった。帰ってくると時透さんが待ってくれていて
私「時透さん!ただいまかえりましっ…」
がばっ!
私「…っ!?」
時透さん「一日いなくなるとか、聞いてないんだけど
(なんで僕、せなを抱きしめているんだろう…でも…安心する)」
時透さんが…帰ってきた途端抱きついてきた。なんだろう…恥ずかしい。でも、帰ってきたなって感じがした。緊張がほどけて…心が安心して、温まる。
私「すみません、帰りが遅くなっちゃって…私も時透さんといれなくて寂しかったです」
時透さん「…今日はずっと一緒にいるから」
私「はい、もちろんです…!」
命の呼吸を認められたと同時に、私の帰る大切な場所もできた。