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番外編67『執事のことを悪くいう貴族にブチ切れる主様の話』後編
『な、お前達、自分が何をしたか分かってるのか!!貴族の俺にこんなことして許されると…!』
『失礼。執事の悪口が聞こえたもので…勝手に動いてしまいましたわ。ねぇ、百合菜。』
『うん。私達の執事を駒だなんて言う貴族にはずぶ濡れがお似合いだよね?お姉ちゃん。』
『えぇ。その通りよ。』
『お前達……っっ。』
『あ、主様…。』
『前言撤回しなさい。執事のことを悪くいうのは誰だろうが許さない。私達の執事がどんな思いで、どんな気持ちで今日ここにいるか…。何も知らない癖に、罵詈雑言を吐いて…傷付けて、何がしたいんだお前らこそ…っ!』
『みんながどんなものを背負って悪魔執事になったかも知らない癖に好き勝手言わないでよ…っ! みんなのこと何も知らないお前らにみんなを悪くいう資格なんてない!』
『私達の悪口はどれだけ言っても構いはしない。だけど…執事のことを悪くいうのだけは、絶対に許さない!!』
止まれない。我慢してたものがふつふつと湧き上がって身体と心が熱い。
『『お前らこそ私達にとって――!!』』
『『主様。』』
その後の言葉を言おうとしたが、遮られる。
『ベリアン…。\ベレン…。』
『もう……充分です。それ以上は――。』
『っ、でも…っ。』
『主様。可愛い主様にはそんな言葉似合わないよ。ね?』
『ベレン、だけど…っ。』
『騒がしいな。』
フィンレイ様が間に割って入る。
『麻里衣。百合菜。ここは私が収める。君達はもう屋敷へ帰っていい。――悪かったね。』
『『はぁ、はぁ…っ。』』
息継ぎをせず言い返した為、呼吸が荒くなる。
『はい。フィンレイ様。』
私達は馬車に戻る。
バタンッ。
『『ごめん…。\ごめんなさい…。』』
『なっ…。主様が謝る必要ありませんよ!』
『頭に血が上ってたわ…。みんなの気持ち無視してあんなこと……。』
『いいえ。むしろ我々の方が……申し訳ございません主様に怒らせてしまいました。私も主様のことを悪く言われて我慢出来ませんでしたから。』
『ルカス……。』
『私の代わりに怒らせてしまい申し訳ございませんでした。麻里衣様。百合菜様。』
『『っ……。』』
違う。みんなが謝る必要は無い。私達が冷静になれば……良かっただけの話。だけど……止まれなかったの。みんなのことをよく知ってるからこそ、知らない人にとやかく、言われたくなかった――。
『何にも知らない癖に』って……。
『主様。私達の為に怒ってくださり、ありがとうございました。その気持ちだけで……もう充分です。』
ルカスは私の涙を拭き取る。
『っ…えぇ…。』
『主様。泣かないでくれ。泣く必要はない。主様は何も悪いことしてないぞ。』
バスティンが私の頭を撫でる。
『っ…うん…っ。』
私達は2人に抱き締められながら静かに泣いた。外のみんなに聞こえないように。静かに。
打ってて私もうるっと来てしまった……。
めでたしめでたし…😭
コメント
1件
番外編、めっちゃ良かったです…😭💘 主様たちがあんなに感情剥き出しで執事を守ろうとするの、胸が熱くなりました。 「何も知らない癖に」って言葉に、ちゃんと執事たちの背景を知ってるからこその怒りと愛が溢れてて…。 でも最後、執事たちが「もう充分」って止めるのも、逆に「私たちのために怒らないで」って謝るのも、お互いを想い合う主従の深さ感じました。 この関係性が本当に尊いです…🤍
ぷち
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