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学年一の優等生様には
才能がないらしい。
# prsk夢小説注意
# 魔法学園パロ
2024/05/02
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大きいキャンバス全体につけられた絵の具
1ミリの空白すらない絵。
「……………」
美術室にあった、たった一枚の絵。
分かりやすく言うのなら、
夜明けの海を描いた青い絵。
独特の絵柄、世界観、雰囲気。
その全てに僕は魅了され、
気づくと10分という時が経っていた。
生徒会室 in放課後
「うーん…11時半からにすると
生徒会からのサプライズが
遅くなっちゃうし…でも…」
「かといって最初からぶっ飛ばすのもなぁ…」
「いや、…神代くんに手伝ってもらえば、
計画よりも楽しいサプライズになるかも…」
「神代くんは機械とかに強いし…
サプライズにプラスアルファで
何か足してもいいかも…?」
朝比奈さんが来た後、僕は3ヶ月後に迫る
魔法祭当日の計画表を作成していた。
生徒会副会長たるもの、
大雑把な計画表を渡すわけにはいかない。
今は生徒会からの
“あるサプライズ”の計画を立てている。
ちなみに、これは生徒会専用の計画表にしか
書かれていないからもし落としたら終わり。
ま、読めないように魔法はかけてあるけど。
「んー…今日は多分もう進まないな…」
僕はそう考え、仕事である
見回りに行くことにした。
ただの”息抜き”として。
今は丁度、部活がある時間帯。
外からは歓声があがり、下の階からは
カタカタとパソコンのキーボードの
音がしてくる。軽音部のギターの音も、
弓道部の弓矢の音も。
生徒会室前の廊下は静かだから、
よく音が聞こえる。
ヒソヒソ話だろうと何かの約束事や
秘密の計画だろうと、生徒会室周辺で
話していれば何でも聞こえる。
最初の頃は花里さんや鳳さんに
すごいすごいって褒められたな。
その時、『耳を澄ませば、
誰でも出来ること。』と僕は返したけど、
内心すごく嬉しかったのを覚えている。
「…ここは…美術室か。」
北校舎2Fの突き当り。
そこの廊下には、個性が広がっていた。
なんだよ個性が広がっていたって。
と突っ込まれるかもしれないが、
それ以外にピッタリな言葉が
見つからなかった。
山の自然、湖にいる鯉。
どの絵も綺麗で、
美術のことは何一つ分からない
僕も、これはいい絵だなと思った。
けれど、1つだけずば抜けて
目に止まった絵があった。
息抜きとして来ていたはずなのに、
いつの間にかのめり込んでいた。
「…綺麗」
そんな言葉が口から溢れた。
ハッとしたように僕は名前の欄を見る。
「東雲…絵名」
学年は高校3年生で、僕と同じ年齢。
いつも常備している生徒手帳を開き、
3年の欄を見る。
「さ、し…居た」
さ行の所に、彼女の基本情報が載っていた。
「…夜間制、か。」
だから会ったことが無かったんだ、
と一人納得する。
クラスは3-D、適正魔法は火属性…
基本情報を読んでいると、横の美術室から
ガラッと、戸を引く音がした。
「「え?」」
ぴったりと、声が重なった。
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