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ルカス、ハナマル、ラムリを無事助け、庭にいるハウレス達の元へ向かう。道中怪異に邪魔されてイラついた私は手当り次第怪異達を消滅させていた。屋敷自体が怪異になっている為、いつもの道が長くなったり知らない部屋が増えていたりとぐちゃぐちゃになっている。これ、最初よりも酷いな…早いとこ終わらせねぇと


「お前ラ、全員無事ダナ?」

「はい。主様こそ、ご無事でなりよりです……何も出来ない自分が不甲斐ない」

「ハぅレす、ソれは違ウぞ。人にモ得手不得手がぁるだロウ。コの状況でパニックにナラずニ冷静で居らレるノハ凄いこトだ」

「主様……」

「ソれヨリ、白狐、よクやッタ。まタ後で呼ビ出す」

《はい!いつまでもお待ちしております》

「そンナに待タせねェヨ」


召喚を解くと、白狐は頭を下げて消えていった。霊力を大幅に使っている為、人格がアイツに引っ張られ、段々荒々しくなる思考中、ともかくベリアン達と早い所合流しなければ、という結論に至る。にしても、白虎の奴遅くないか?瘴気が強くなっているからか、気配が霞んでいてわからず、苛立ちでガシガシと頭を搔く。これ以上霊力を使うとアイツが表に出てしまう為、使う訳にはない。あーだこーだ考えるが、時間が経つだけで何も解決しない。


「シゃアネぇ。代償ヲ使ッて霊力を増ャスか」

《その必要はありませんぞ、主よ。》

「あ゙?……ハッ、白虎、オ前最高じャん」

《道中居たのでついでに連れてまいりました。》

《ギャイギャイ!!》

《ギュイ!!ギャキャ!!!!》

《我だけでは運びきれなかったのでな、前鬼と後鬼にも手伝ってもらったのです。我らはもう用済みなご様子、これで失礼する》

《ギュゥイ,ギャ??》

「ヮかっティる。ご苦労様」


恐らくこの屋敷の中に出口があるのだろうが、今の私には無理だ。アイツが出る。だが、今まで白虎達に使っていた霊力が無くなった為、力を借りるくらいの霊力は残っている。そして、出口はなければ作ればいい。この空間の中で1番弱いのは空だ。空の頂点が1番脆く崩壊しやすい場所。


「私に力をかせ 朱雀」


痛みと共に背中から服を突き破って5色の翼が生える。その翼を大きく羽ばたかせ、空間の頂点へ向かう。空間の頂点、脆い箇所は、私が力を込めた腕を振るっただけでヒビが入り、そこから徐々に空間が裂け始めた。元通りの姿へ戻っていく中、この事件が終わりだと告げる様に、キュイーーーーー!!!!という高い“声”が轟いた____









_______数時間後


「………ん?」

「…いたた……っここは?」

「元に…戻ってる……?」

「主様、大丈夫ですか?」

「だい゙じょ゙ぶ」

「大丈夫じゃないですよね!?声どうしたんですか!?」

「ずっどあ゙の゙姿でい゙だ反動だがら゙気に゙ずん゙な゙」

「と、とにかくお部屋でお休みになってください!」

「ぞゔず___ぐう」

「え!?ここで寝るんすか!?」

「部屋まで私が送るよ。他に体調に影響がないか診るし、ついでにね」

「ルカス様なら安心ですね!」

「いや、ルカスさんだからこそ心配なような気が……ま、流石に寝込みを襲うようなことしねぇだろ」

「…………当たり前じゃないか、そんな事しないよ♪」

「今の間はなんだ、本当に何もやらないだろうな?ルカス」

「なぁんか、このわちゃわちゃ感、元に戻ったって感じがすんな。さて俺は主様の添い寝係として……」

「ハ ナ マ ル さ ん ?」

「じょ、冗談じゃん冗談!!」

「ハナマルさんも懲りないですよね…」

「テディちゃん助けて!!!!」

「口は災いの元、自業自得です。ユーハンさん、やっちゃってください」

「お任せください。跡形もなく消し去ります」

「あかぁぁぁぁぁんんん」

「クフフ、賑やかですねぇ……」

「賑やかというか、騒がしいというか…っていうか、主様のあの服!!破けちゃってた!!!急いで違うの用意しないと…!!!」

「働き者ですねぇ、フルーレ。少し休憩しては?さっきまで変な物に追いかけ回されてぜぇぜぇ言っていたじゃないですか」

「余 計 な こ と、言うな!!!!」


あの後力の反動で私は意識を手放した私は、起床して早々執事に泣きつかれた。どうやら、何日間も起きなかったから心配したとの事。私殆ど不死身みたいなもんだから死なないけど。そしてその間、服の着替え……等は皆やらなかったが(服が変わってなかった為)、その他は色々とお世話されたらしい。3日程思いっきり爆睡してたので未だに頭がボケている。


「にしても、暫くは霊力使いたくないわ…疲れるのなんの」

「……んで、結局なんだったのあれ?主様の姿にしろ、あの変なバケモン達にしろ、説明してくれるんだろ?」

「………あー、うん。皆丁度集まってるし…話すよ。取り敢えず、私とアイツについて」


遥か昔、私は出生が寺ということ以外は普通の学生であるはずだった。あるはず、と言うのは私が物心ついた時に霊力が体に定着し始めていて、その影響で幽霊等のこの世のモノでは無いモノが視えてしまったのだ。

こういった体質は神に好かれやすいらしく、私は神域に引きずり込まれたり、加護やらがつけられた。そのお陰か、私はやがて強い式神を仕えるようになり、怪異等の邪悪なモノを祓う仕事を受けおう事となった。そこから、私の人生を狂わす出来事が起こった。ごめん、前置きが長かったよね。こういうの話すの苦手なんだ……。

狂わすきっかけになったのは、コトリバコだった。コトリバコには絡繰が施されていて、子供が興味を持ちやすいそれは、女子供の手に届かぬ、蔵の中へしまった。大人の目を盗み、その蔵に入り込んだ少年がコトリバコを持ち出してしまった。

__その解呪を、頼まれたのだ。私は代々伝わるコトリバコの解呪方法でコトリバコの呪いを解こうとした…が、私が思っている以上にそのコトリバコの力は強大だった。中に10人は入っているであろうコトリバコは、私の手に負えるものではなく、その1家の女子供の大半が内蔵をねじ切られる苦しみの中、じわじわと亡くなっていった。

私も、例外ではなかった。それでも、何とかしようともがき、どうしようもないと悟った私は、せめて犠牲者を減らす様にと、自分の中へコトリバコの呪い、怨念を閉じ込めた。その結果がアイツ……“巣くうもの”だ。

体内に呪いを閉じ込めた私は、鬼へ堕ち、半人半鬼になった。この様なモノを内に宿した私が、両親に会える訳がなかった。その日をかわきりに、私……七鬼聖香は死んだ者となった。


「これが私とアイツの全てだよ」

「…………」

「そんな顔しないで、私はもう平気だから。随分と昔の話だしね」

「主様がそうおっしゃるのなら、私は気にしません。どんな主様も主様ですし」

「うん、ありがと」


その後、あの空間が手紙から発生した一種の呪いみたいなこと、そのほかの怪異についてもかいつまんで説明した。人通り説明し終えた私は、今回手伝ってくれた式神達にご褒美のクッキーやお願いを聞いていた。こら白狐、クッキー独り占めしない。


「………なぁんか、まだ嫌な予感がするんだよね……気の所為であればいいけど…」






【読まなくていい設定】

七鬼 聖香(ななき せいか)

元普通の女子高生。卒業前にコトリバコの依頼が来た為卒業は出来ていない。七鬼聖香の死後、その名前を名乗った事はない。執事達には借りの名を教えている。

この度朱雀の力を借りて無事解決した。手紙の送り主はいつか潰す


朱雀(すざく)

炎を連想させる明るい5色の翼を持ち、その翼で邪気を祓う鳥のような姿。一応人間になれるがあまり得意では無い。人間に化けると赤い長髪のイケメンになる。毛先にかけて徐々に色が変わっていく。頭の色がうるさい。

最後のキュイーという声はこの方。主人公の事を気に入っており、主人公の撫でる優しい手つきが好き。


主人公の両親

1日経っても連絡が来なかった事を心配し、事件が起こった場所へ駆け付けた。そこには、数十人にも及ぶ死体と、解呪されたコトリバコの周辺に散らばる血液、そしてどこにもいない我が子を見て、全てを察した。やはり無理にでも止めておけばよかっと後悔している。

もし主人公が鬼の姿でも生きていた事を安堵し、笑って迎えいれられる程娘を愛している。主人公の事を天国から見守っている



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