テラーノベル
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「うわぁぁ!
めっちゃテンション上がるーー!!」
ゲートをくぐった瞬間、莉犬が両手を広げて飛び跳ねた。
青空の下に広がる映画の世界と、お馴染みのBGM。
いちご学園の修学旅行2日目は、待ちに待った大阪のテーマパークだ。
まずは全員でお揃いのカチューシャを選ぶ。ななもり。が紫、さとみがピンク、ジェルがオレンジ、莉犬が赤、るぅとが黄色、そしてころんが水色のキャラクターを頭にセットして、準備は万全だ。
「よしゃ!
まずはあっちの巨大なジェットコースターやな!」
ジェルが、遠くに見える大迫力のレールを指さして目を輝かせる。
「賛成。
朝一のほうが空いてるし、ガツンといこうぜ」
さとみも不敵に笑うが、その横でころんの顔がみるみる青ざめていく。
「え、待って……あれに乗るの!?
無理無理無理!僕、下で荷物番してる!」
あとずさりするころんの腕を、さとみがガシッと掴んだ。
「何言ってんだころん!修学旅行だぜ!? ころんも一緒に乗るに決まってる!」
「莉犬くん助けてーー!!」
「ごめん!ころちゃん、俺も絶叫系はちょっと……あ、なーくん!あっちに可愛いミニオンいるよ!」
「あはは!莉犬くん、ころちゃんを置いて逃げちゃダメだよ!」
結局、ななもり。に優しく背中を押され、
ころんも全員で列に並ぶことになってしまった。
絶叫マシンの頂上でカタカタカタ……と、コースターがゆっくりと頂上へ登っていく。
一番前の席には、ノリノリのさとみとジェル。
真ん中の席には、ガタガタ震えてる莉犬の腕にしがみつくころん。
莉犬が優しく声をかけるが、その顔はなぜか少しワクワクしている。
「なーくん!これ、一番上からの景色ヤバいですね」
「本当だ!俺たちの学園があんなに小さく……って、見えるわけないか!」
そんな呑気な会話を遮るように、コースターが頂上で一瞬、ピタッと止まった。
「ひゃあああ!落ちる、落ちるーーー!!」
莉犬くんの悲鳴と同時に、マシンが時速100キロを超える猛スピードで急降下!
「うおおお!最高ーーー!!」
両手を上げて風を楽しむさとみとジェル。
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#とぅるりぷ
しなちゃっ
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「うわあああ!楽しいですねこれーー!」
と、なぜか満面の笑みで覚醒するるぅとくん。
「ぎゃああああ!ごめんなさい!もう悪いことしませんーー!!」
と、ひたすら目を瞑って叫び続けるころん。
地上に降りてきたとき、ころんは生まれたての小鹿のように足がフラフラだったが、さとみに
「ほら、乗ったら楽しかっただろ?」
と頭を撫でられると、
「……うん、ちょっとだけ楽しかったかも」
と、照れくさそうに笑ったのだった。
チュロスをかけた男気じゃんけんお昼過ぎ、たくさん歩いてお腹が空いてきた6人は、甘い香りに誘われてチュロスのワゴンの前にやってきた。
「これ、全種類食べたいね。
……よし、ここは男気じゃんけんで、勝った人が全員分奢るってのはどう?」
ななもり。の提案に、メンバーの目がギラリと光る。
「いいですね!僕、絶対に負けませんよ!」
るぅとが拳を握りしめる。
「いくよ!最初はグー、じゃんけんぽん!」
「「「「「「ぽん!!」」」」」」
激しいバトルの末、最後に勝ち残ったのは……ころんだった。
「よっしゃあーー!!僕の勝ち!!……って、あれ? 奢るの僕!?」
「あはは!ころちゃん、ごちそうさまでーす!」
るぅとが真っ先にいちごチョコ味のチュロスを手にとってニヤリと笑う。
「ころちゃん、男気あるぅ!
さすが俺たちのヒーロー!」
ジェルに煽られ、ころんは
「も〜!しょうがないなぁ、僕がみんなにプレゼントしてあげるよ!」
と、財布を出しながらもどこか嬉しそうに胸を張るのだった。
旅の終わりに夕暮れ時、オレンジ色に染まるパークの大きな地球儀の前。
6人はお互いに買ったお土産の袋を抱えて、肩を組んだ。
「楽しかったなぁ。明後日からまた普通の学校生活に戻るの、寂しくなっちゃうね」
莉犬がチュロスをモグモグしながら言うと、さとみが優しく笑う。
「何言ってんだよ。学校に戻ったって、俺たちは毎日一緒だろ」
「そうやで!修学旅行が終わっても、ワイらの楽しい毎日はずっと続くねんから!」
ジェルの言葉に、全員が「そうだね」と深く頷いた。
「よし、最後にみんなで写真を撮ろう!
はい、チーズ!」
ななもり。が構えたカメラに向かって、6人は最高の笑顔でピースサインを作った。
シャッターの音とともに切り取られたその瞬間は、いちご学園の思い出の1ページとして、みんなの心にずっと輝き続けるのだった。
コメント
1件
めっちゃUSJの空気が伝わってくる回だったわ!絶叫マシンでころんが青ざめてるのに最後は「ちょっとだけ楽しかった」ってなるの、いいね。チュロスじゃんけんでまさかのころんが勝っちゃう展開も、奢る立場になって慌ててるところが可愛かった(笑)夕暮れの地球儀の前で肩組んで写真撮るシーン、6人の絆がじんわり伝わってきて、読んでてこっちも温かい気持ちになった🏰