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これ、もう本当にただの笑い話だからふざけた口調で書くね。

かれこれ半年以上前から、ワイのいるオフィスの隣(壁挟んでガチの隣)に高級ジムのテナントが入っていたんだって。

ワイそれ全く気にしたことなくて、本当に純粋に、隣のドアからたまにムキムキが出てきて同じ階のトイレ使ってる、本当に謎……とか思っていたの。

なんだこのムキムキは!なんで隣から度々ムキムキが出てくるんや!と純粋にすれ違う時に思ってた。同じオフィスの人達は皆ジムあるの知っていたらしいんだけど、ワイだけまじで知らんかった。

それ知ったのまさかの昨日で、部署の子達に「あっ、だから隣のドアからムキムキ出てくるの!?謎が解けた~!」と言ったら「わたし(部署の子)が入社した頃から既にありましたよ!?www」と相当爆笑された。

しまいには、うちのオフィス時々ドゴォンドゴォンと凄まじい音と共に地面揺れることがあって、あれ実はダンベル落としてた時の波動だったらしいんだけど、ワイは普通に階が高いオフィスだから突風とかで建物揺れてんのやろな、小さい地震も階が高けりゃ揺れも大きいさね、くらいの認識だったの。

それ言ったら更に「だとしたら欠陥住宅過ぎるでしょwww」と爆笑された。

なんかね、凄くね、ムキムキが出てくる得体の知れないドアの存在がちゃんと解明されて、ワイはスッキリして嬉しい( ◜ᴗ◝)

なんならあのムキムキ達が生きてるのか死んでるのかも不明だった。だって仕事中にトイレ行って手洗い場から出たら、壁にムキムキ張り付くように無言で立ってるんだもん。

S兄達に知ってた!?と聞いたら「気付いてなかったことに衝撃」と言われて泣いたので、ここで供養させてね。

なんなら守護の中にボディービルダー軍団みたいなの居るから、正直なところ「またなんか上層から変なの派遣されてるんだな、大変だな本当に」……とかちょっと哀れみ込めた思考でトイレ待ちして壁に張り付くムキムキを白々しく見ていたので、おそらくムキムキからしても「隣のオフィスから出てくるやたらチビ、俺らのこと凄い白い目で見てくるよね」とか感じてそう。

非常に申し訳ない。

なんなら普通に事務の真隣にジムがあるなんて想像すらしてなかったので、下の階の事務員さん達には元気よく挨拶を交わすのに対して、ムキムキを見ても生身の人間だと思ってない心境から黙って頭だけ微かに下げて通り過ぎていたから、ワイはムキムキからしたら相当愛想のない奴だっただろう。

本当に申し訳ない。

だからオフィスの皆には一応、生きてる奴と死んでる奴の区別がつきにくいとは既に話してるんだけど、部署の子達はまさか隣のジムのムキムキすら判別できてないと思っていなかったらしくて、ワイはとんでもないド天然だと印象ついたようだった。

隣の席の子がやたらと「隣のジムが~」とか話してるのは普通に知ってたけど、いくら隣っつったって、建物のお隣さんくらいの認識だろ普通。

オフィス入ってるビルだってそんな壮絶にデカいビルでもないし、まさか壁挟んで隣に高級ジム入ってると思わんじゃん。「隣がジムだよ」とか言われてもさ、ごく一般的な別会社の事務(書類作成とかPC入力するような事務)入ってると思うじゃん。

そしたら必然的に、ダンベル持ち上げる系のジムなんぞないと思ってるから、ムキムキが同じ階を歩いていたらそりゃ警戒するじゃん。

本当にごめんね。ムキムキへ。次からはちゃんと挨拶します。

……以下、頭を抱えた守護のプーさんとの会話。

プ「一応聞くが、度々トレーナーと私が並んで立って待ってることもあっただろう。隣にS兄も居たよな。並んでいるのを見ても生死の判別ができていなかったと?」

私「流石にプーさんと並んでいたらルックスはかなり違うよ?でもさ、上層のボディービルダー軍団もあんな感じじゃん。足を使って歩いているか、滑るように浮いて移動してるかくらいしか差がないじゃん。ボディービルダー軍団もムキムキだし、色も青白くないもん」

プ「……」(哀れみ強い視線)

プ「……なら質問を変えるが、仮に死霊だったとして、律儀に順番守ってトイレに入っていたと?」

私「ぶっちゃけトイレ待ってると思ってなくて、トイレに向かって何かしら本人だけが通る霊道的な通路でもあるんだと思ってた」(本気の意見)

プ「……はぁ」(大きな溜息)

プ「何からつっこめばいいのやら……」

S「大丈夫だ!!こいつ昔からこうだぞ!!」

私が死に呼ばれるまで。

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