「ふっかってさ、ここ弱いよな」
そう言って、照の大きな手が俺の腹の上に置かれる。
「は? 何の話?」
「んー、なんかさ……ここ」
ぐっ、とわずかに力を込められた途端、びくりと体が跳ねた。
「っ、ちょ、やめろって!」
俺が抗議すると、照は意地悪く笑う。
「やめてほしいの? 気持ちよさそうなのに?」
「ちがっ……!」
否定しようとしたのに、ひーくんの指が腹筋の上をなぞるたびに、妙な感覚が全身を駆け抜ける。
「やっぱり、ここ感じるんじゃん」
「っ、照……っ」
そんなわけない、と言い返したいのに、腹の奥がじんわり熱を持っていくのがわかる。息を殺して耐えようとするけど、ひーくんの指先は容赦なく俺の腹を撫でたり、押したり、ぐるぐると円を描いたり。
「や、やめ……っ、変な感じ……っ」
「ふーん、変な感じか。とうとうお腹触るだけで感じるようになったんだ」
くすっと笑う照の声が、なんだかいつもより低くて、余計に体が熱くなる。
俺の反応が面白いのか、指先の動きはさらに執拗になっていった。
「ほら、もっと気持ちよくなってみて?」
その言葉に、俺の理性がガクンと揺らぐ。
そんな俺の様子を見て、照はさらに面白がるように手のひら全体でぐっと腹を押しつける。
「ひ、ひかる……っ」
じわりと熱がこみ上げるのがわかる。
呼吸が浅くなって、腹の奥がきゅうっと締めつけられるような感覚。
照が低く笑いながら、指先で円を描くように撫でる。
俺はもう抗う力もなくなって、ただその動きに身を委ねるしかなかった。
コメント
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いじわるひーくんも良き🤭💛💜