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明るい笑顔の彼女…でも少しいつもとは違う
やっぱり、自分から言い出したとはいい、
好きな人が別の人と付き合うなんて嫌なのだろう
俺だって嫌だ、
「セラフくん、ごめんね」
なんて言う彼女に、俺はなんも言えなかった
何に対してのごめんねなのだろうか、
それが分からず思考がぐるぐるしていた
俺らの関係って複雑で、
三角関係ならぬ、四角関係だ、
俺はひばと奏斗が付き合えば、彼女を俺のものにできると思って
この作戦にも乗った、
でも、間違いだったのだろうか…、
でも、前々から、ヒバは奏斗が好きだ
あそこは元々両思いなのになかなか付き合わない
付き合えばいいのに、なんて思ってしまう
【渡会雲雀】
奏斗との会話中に失恋したあの日から、奏斗への恋心は忘れたはずで、
セラおを好きになったはずなのに…
胸の痛み、鼓動の速さが、セラおじゃなくて奏斗と一緒にいる時に起きる、
俺だって恋してたんだから、わかる
これは恋ってことが
でも、2人を同時に好きになるわけが無い、
奏斗が誰かと話していればチクッと胸は痛くなるし、なのに今この現状、モヤッとしているが、
このモヤはセラおに彼女が出来たから?それとも、俺の複雑な感情のせい?
分からずモヤモヤする、
♦☕「どーすればいいと思う?」
なんて、アキラに聞く
そうするとアキラは
📄「あなたそれ、奏斗のこと好きですよ」
「きっと認めたくなくてずっとセラ夫のことが好きと言っていると思いますが、」
「それにしてもセラ夫に彼女ね〜」
なんて、言う彼、
俺がセラおじゃなくて、奏斗が好きなんて何かの間違いだ、
📄「もし間違いだと思うなら、思い出してみな」
♦☕「思い出す?」
📄「はい」
「セラ夫と2人っきりの時、胸の鼓動早くなりました?セラ夫が女性と話している時胸が痛みました?、セラ夫に恋愛相談された時も、胸痛みましたか?」
思い返してみればそんなことはなく、
でも、奏斗の時は全てあてはまってしまう…、
でも俺が奏斗のこと好きなんてそんなことない
諦めたはずだから…
📄「認めないのも認めないで辛いですよ」
なんて、アキラが言う、
このまま時るんの気持ちに嘘をついていいのだろうか、
嘘をついただけで、自分は辛くなるだけ、…
ならいっそ、嘘をつかない方がいいのでは
なんて思う
生徒会室から出れば、
鉢合わせる、今会いたくない人に…
🍝🍷「ひばじゃん!生徒会になんか用だった?」
♦☕「いや、アキラに用があっただけ」
🍝🍷「ふーん、そっか…、ま、またなんかあったら聞いてよ!なんでも答えてあげる」
なんて、優しく言う彼にまたドキッとする、
ずっとこの気持ちに背を向けてきたのだから
前よりも意識してしまう、
奏斗の言動一つ一つに心を撃ち抜かれる、
奏斗と別れて、空き教室に行く
俺はずるいやつなのだろう、前々からセラおが好きとか言った瞬間、付き合ったら奏斗が好きとか、
クズ男のやることじゃん…
なんてひとり悲しく机に伏せる
きっとこんな俺を奏斗はすきになってくれないのだろう…
奏斗も多分彼女が好きだ、
元から俺の恋愛は進むことがなかった、
なかったんだよ、
考えれば考えるほど涙があふれる、
気づいたら泣いていた、
誰にも気づかれるわけない…、
なんて思いながら1人で伏せていれば
「大丈夫?」なんて心配の声が聞こえる
顔を上げればそこには、
会いたいけど会いたくない、彼がたっていた
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