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ガシャッと音がして目が覚めると、辺り一面に濃い霧が酷く立ち込めているバス停に私は立っていた。
心身ともに疲労しているからなのか、いつ此処に来たのか、なぜ此処にきたのかもわからない。落ちていたスマホを拾い、スマホについている砂利を払う。
『あー…やってしまった。』
最近買ったばかりであるのにも関わらず画面が割れている。保証に入っていないし修理代高くつくだろうなと考えながら時刻を確認すると午前0時15分を示していた。
しばらくすると徐々に冷静になり、いつ来たのか、なぜ此処にいるのか意識がはっきりとしてきたのだ。
『____……そっか。そうだった。』
スマホのライトで照らしながらまじまじとと目の前にあるバスの時刻表を見ていると、後ろからぶつぶつと何か話し声がした。
後ろを振り返るが濃い霧が邪魔をして何も見えない。手に持っていたスマホの懐中電灯の機能を使い辺りを照らしてみると濃い霧の中に人影があった。
それも一人ではない、私以外にも人がいたようだ。慎重に一人ずつ確認していく。
その中にはおそらく30代であろうサラリーマン、女子高生、男子大学生、次に確認した人を見て、ドクンドクン。と心臓の鼓動が速く、かなりうるさく鳴った。
『な…何で。なんで貴方が此処に。』
そう。バス停に並んでいたのは、紛れも無い私の
_____________推し様だったのだ。