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ライブが終わり、メンバーが次々と着替えを済ませて楽屋を出ていく。
「お疲れさま!」という声が遠ざかり、部屋には俺と、まだソファに深く腰掛けたままの柔太朗くんだけが残った。
「柔ちゃん、お疲れさま。楽しかったなッ!……大丈夫、?」
声をかけると、彼はゆっくりと顔を上げた。いつもは涼しげなクリスタルホワイトの瞳が、今は少し潤んで、熱っぽい。
「……こっちおいで」
短く促され、戸惑いながらも一歩近づくと、彼は俺の手首を掴んで、そのまま膝の上へと引き寄せた。
「わっ……ちょっ、誰か来ちゃうで、」
「……鍵、閉めてあるから」
耳元で囁かれた低くて甘い声に、背筋がゾクっと震える。柔太朗の腕が舜太の腰に回り、逃げ場を塞がれた。
「今日のライブ、あいつばっかり見てたでしょ」
「あいつって……太ちゃんのこと? いやしょうがないやん、仕事やし、…」
「嘘。ずっと太ちゃんのことばっか見てた。」
柔太朗は舜太の首筋に顔を埋め、深く息を吸い込む。ステージで流した汗と、彼愛用の香水の匂いが混ざり合って、思考が溶けそうになる。
「……余裕ないんだよ、俺。舜太が他のメンバーと笑ってるだけで、壊したくなる」
白い、指の長い手が俺のブラウスのボタンに掛かる。
その指先が震えていることに気づいて、舜太は胸が締め付けられた。
「柔ちゃん……」
「『柔太朗』って呼んで。……ねえ、俺のことだけ見てよ」
彼が顔を上げると、そこにはいつもの完璧な貴公子のような顔はなく、一人の男としての、剥き出しの独占欲が浮かんでいた。
熱い唇が、鎖骨のあたりに深く押し当てられる。
マーキングするかのように残されたその熱に、俺は抗うことなんてできなかった。
「……ここで、つけていい? 他の誰にも見られない場所に……俺だけの印」
いたずらっぽく、でも真剣な瞳で見つめられ、俺は小さく頷くことしかできなかった。
外からはまだ片付けの音が聞こえるけれど、この狭い楽屋の中だけは、二人だけの熱い空気に支配されていた。
※この物語はフィクションです。実在の人物とは一切関係ありません。
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コメント
6件
やわしゅん良き、、てぇてぇ…。 いつも思うけど夜月さんの書き方ほんとに好き!! …今更なんだけどなんて呼んだらいい??
🤍❤️最高すぎますね🥹︎︎👍 ほんと主様天才すぎます