この物語はフィクションです。
実在の人物、団体、事件等には一切関係ありません
スマホの中には一枚だけ、この部屋の写真を入れておいた。
部屋の入口から窓の方を写したものだ。
これで佐伯のスタート地点はここになるはずだ。
俺は祈るような気持ちで画面を見つめていた。時刻は午前二時。
ここへ彼が来れば、ゴールなのだ。
これで全てが終わる。
全て。
この夜に長くとらわれていてはいけない。
それは、昼の事を思えば思うほどに強くなる焦燥感だった。
何かがおかしい。
尚紀はまるで俺が存在しないかのように振る舞っていた。
もしかしたらと言う思いが胸に広がってくる。
もしかしたら俺はもういないのではないだろうか。
もしかしたら病院とかで寝たきりにでもなっていて、夢を見ているだけなのではないだろうか。
もしかしたら。
視界の隅でカ***********************
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