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かんけつだあああああ!(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`) さいごまでかみだったよ___ みつけてよかったよ___
朝のホームルーム。
教室の前に立ったのは、担任と、見慣れない大人だった。
学校のカウンセラーだと紹介される。
空気が、少しだけ張りつめる。
「最近、いじめや噂に関する相談がありました」
先生の声は、強くも弱くもない。
「学校として、見過ごすことはできません」
その一言で、
何かが、はっきり区切られた。
数日後。
関係していた生徒たちは、
別室での指導や、クラス替えの検討。
直接的な接触は、なくなった。
完璧じゃない。
でも――
止まった。
それだけで、世界は少し違って見えた。
放課後。
教室に残るのは、
おらふくんと、おんりーだけ。
窓から入る夕日が、
机の角をオレンジに染めている。
「……静かだな」
おんりーが言う。
「……うん」
おらふくんは、ノートを閉じながら答える。
前みたいな、
胸を締めつける静けさじゃない。
「……なあ」
おらふくんが、少しだけ間を置いて言う。
「……俺さ」
「……悲しさって」
「……消えるもんだと思ってた」
おんりーは、黙って聞く。
「……でも」
「……消えなくても」
「……一緒にいれば」
「……重くなくなるって、知った」
それは、はじめて
“幸せ”を自分の言葉で言えた瞬間だった。
昼休み。
二人は、教室でご飯を食べる。
誰かが話しかけてくる。
ぎこちないけど、悪意はない。
「……それ、うまそうだな」
「……一口、いる?」
そんな、普通のやりとり。
おらふくんは、気づく。
(……笑ってる)
理由は、特別じゃない。
今が、安心だから。
帰り道。
並んで歩く影が、
同じ長さになる。
「……なあ」
おんりーが言う。
「……これからも」
「……守るとか、守られるとか」
「……そういうの、なしでいこう」
おらふくんは、少し考えてから、うなずく。
「……うん」
「……一緒に、いるでいい」
それだけで、十分だった。
数週間後。
校舎の掲示板に、
「相談窓口の案内」が貼られる。
誰かのためで、
でも、たしかに
おらふくんたちの時間の延長線だった。
放課後の空。
「……幸せってさ」
おらふくんが言う。
「……すごいことじゃないんだな」
おんりーは、笑う。
「……たぶん」
「……悲しさが、来ても」
「……戻ってこれる場所があること」
二人は、並んで歩き出す。
悲しさは、なくなったわけじゃない。
でも――
忘れなくても、幸せになれる。
それを知った。
それで、十分だった。
番外編も作る!