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#リゼロ
すず
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第98話『蒼天の統率者』
中華連合武闘場。
本戦一回戦・第七試合。
実況が力強く叫ぶ。
「第七試合!」
「韓代表――」
洛亜完!!
洛亜完が闘技場へ姿を現す。
その表情には緊張が見えた。
対戦相手が誰なのか、十分に理解していたからだ。
実況は続ける。
「龍代表!」
「龍国総司令官!」
「四天王第一席!」
「蒼天の統率者――蒼厳!!」
会場全体がどよめく。
蒼厳がゆっくりと入場する。
無駄のない足取り。
その姿だけで、武闘場の空気が引き締まる。
観客席では、じゃぱぱが腕を組んだ。
「来たか……。」
なおきりも真剣な表情になる。
「黒龍大戦以来だね。」
シヴァは静かに蒼厳を見つめる。
「龍最強の将軍……。」
中央で向かい合う二人。
洛亜完が深く一礼する。
「お手合わせ願います。」
蒼厳も一礼した。
「よろしくお願いします。」
李丙が右手を上げる。
「始め!」
ゴォォォン!!
開始の鐘。
洛亜完が先に動く。
鋭い踏み込み。
迷いのない一撃。
しかし。
蒼厳はその場からほとんど動かない。
わずかに身体をひねるだけで攻撃をかわす。
「速い……!」
洛亜完は連続で攻める。
右。
左。
回し蹴り。
どれも一流の技。
だが。
蒼厳は冷静にすべてを見切る。
観客席で李牧が静かに呟く。
「まるで相手の動きを先に知っているかのようです。」
王翦も頷く。
「戦場全体を見る将の目だ。」
蒼厳は初めて口を開く。
「洛亜完将軍。」
「あなたの技は見事です。」
「ですが。」
「少しだけ、動きに迷いがあります。」
洛亜完の表情が変わる。
図星だった。
蒼厳は静かに構えを取る。
「では。」
「こちらから参ります。」
その一歩。
たった一歩踏み出しただけで、会場の空気が一変した。
じゃぱぱが目を見開く。
「……本気や。」
なおきりも息を呑む。
「今までと雰囲気が違う。」
シヴァは小さく呟いた。
「これが……蒼厳の本当の強さ。」
蒼厳が静かに前へ出る。
勝負は、一瞬で決まろうとしていた。
コメント
1件
みぅ🤍🥀です。 第98話、読みました。 蒼厳、やっぱり格が違う……。 一歩踏み出しただけで空気が変わる感じ、鳥肌立った。 洛亜完の迷いを「少しだけ」って指摘するところも、将軍としての優しさと厳しさが滲んでて好き。 戦闘描写が無駄なくて、逆に重みがあるよね。 「本気や」ってじゃぱぱの反応もグッときた。 次が気になる……!