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「あの・・・先日の天気予報のコーナーで使う資料・・・ありがとう!本当に助かったよ!
何ていうか・・・本当に良くしてもらって・・・」
桃花が頬を染めて首を振る
「そんな!気象庁のHPの沢村キャスター宛のお便りを印刷しただけです・・・
あの文面がすごく沢村キャスターのお人柄が視聴者さん達に届いてるんだなって感動して・・・
思って私が勝手にやった事です・・・でも・・お役に立ててうれしいです」
二人はニコニコしてその場にお互いを見つめ合った
その笑顔に勇気づけられ、康夫は思い切って次の言葉を紡ぎ出した
「それで・・・大変厚かましいお願いだけど・・よかったら残りの今まで分の俺宛のメッセージを、また印刷してくれるとありがたいんだけど・・あれを見ながらアナウンスを考えると・・とてもはかどるんだ」
桃花は理解を示すように頷いた
「わかりました。尊敬する沢村アナウンサーのお願いですから、喜んでお手伝いさせていただきますね」
「ありがとう」
康夫は安堵の表情を浮かべた、桃花はすぐにパソコンを操作し始め、作業を進めながら、康夫と天気や最近のニュースについて軽く会話を交わしはじめた。
康夫は、この何気ない会話を楽しみながら、桃花の優しさと気配りにどんどん心を奪われて行った、印刷が終わると、桃花は丁寧に表紙を付けてホッチキスで止め、資料を康夫に手渡した
「お待たせしました。これでよろしいでしょうか?」
康夫は感謝の気持ちを込めて微笑んだ