俺の彼女は可愛い。
俺はいつものようにソファに座って
テレビを見ていると彼女が俺の隣に座ってきた。
手には何やらペットボトルを持って
蓋を開けようとしてる最中だった。
だけど開かないのか
結構時間がかかっているようだった。
「ね、俺開けようか?」
「いい!!自分で出来るから!!」
冷たいな…。
そう思いながらも可愛いと思ってしまう。
開かないのがよっぽど嫌だったのか
目に涙を浮かべながら
「…トイレ行ってくる」
と言いながら、とぼとぼと行ってしまった。
きっと俺の前で泣くのが嫌なんだろうな。
…強がりめ。
俺はペットボトルの蓋挑戦を
少しだけ手伝うつもりで
音が鳴る1歩手前くらいまで緩めた。
数分後、
ガチャという音と共に彼女が帰ってきた。
「長かったね、おかえり」
俺がそう言うと
「別にうんちじゃないし!!!」
と怒鳴る。
「一言もうんちって言ってないんだけどな…」
そう俺が言うと
「ぁ…わ、笑うなし!!」
とまたもや怒鳴る。
笑うなって言われても
あなたが可愛いのが悪いんですよ?
少し顔を赤らめながら
彼女はペットボトルの蓋開けに、
また挑戦するようだった。
彼女は諦め顔で蓋を開けようとしたその時、
カチャという音が鳴る。
「開いた!!ねぇ、開いたよ!!」
そう言いながら俺に近寄ってくる。
可愛い。
だけど自分の距離の近さに気づいたのか
「ねえ!近すぎ!もっと離れて!!」
と言う。
近づいてきたのはあなたなんですけどね。
そう思いながらも
「はいはい」
と言いながら少し離れる。
が、
「やっぱダメ」
と言いながら服の裾を引っ張った。
やっぱり俺の彼女は可愛い。
可愛すぎる。
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