『選手達に私を紹介する…ですか?』
「えぇ、貴方は直接選手達とやり取りする事は少ないですが…。まぁ一応、選手達も困惑しないようにと」
『じ、自己紹介かぁ』
人数が少なくなっとはいえ…大勢の前で自己紹介するのはちょっと恥ずかしいな
「とりあえず、朝イチに選手達を招集するので早めに寝といてください。」
『はーい!そういえば、お風呂はどこに行けばいいですか?』
「一応、職員用の大浴場があるのですが…。そこに行くための通路が複雑なので、紗奈さんなら迷ってしまうと思いますよ」
『えー…』
アンリさんは私をなんだと思っているのか…
「…その代わり、選手用の通路なら分かりやすいですが…。…なんでそんな目を輝かせてるんですか?」
『だ、だって!!選手用って…フィールドあるんですよね?!だったらボールくらいたまには蹴っても…!』
「ダメです」
『アーンーリーさーん!!!』
「駄々を捏ねても無駄ですよ」
『…うぇーん』
「泣き真似もダメです。とりあえず早く入ってきてください 」
『はーい…』
せっかくボール蹴れるチャンスだったのにぃ…
『…うーんと…ここかな?』
確かにアンリさんが言ってたとおり分かりやすいな〜
ドンッ
誰かと肩がぶつかった音がした
『いっ…あ、ご、ごめんなさ…』
「チッ…失せろ」
『え』
見上げると今にも人を殺しそうな目で私を見下している人だった
『ひっ…。す、すみませんでしたぁぁ』
何あの人…めっちゃ怖いんですけど…!!
「…あら、ちゃんと帰ってこれたんですね…。…どうしました?」
『イヤ…ナニモ…アリマセンヨ… 』
「絶対何かありましましたよね」
うっ…バレた
『…選手とぶつかって…その人がめっちゃ怖くて…』
「あー…なるほど…」
アンリさんが何かを察したような顔をした
「えー、新しい従業員の、優草紗奈さんです。紗奈さんは身の回りの掃除、練習の手伝いなどをします。」
『よ、よろしくお願いします…』
うぅ…たくさんの人が私を見てるぅ…
『…あっ』
ぶつかった人もいる…
あの時はよく顔が見えなかったけど…綺麗な顔してるな…
コメント
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今日レゼ編見て情緒が死にました誰か助けてください