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練習終わり、


私たちは____


研磨「なんで着いてくんのさ、クロ」


クロ「しょーがないでしょうがぁ〜家の方向が同じなんですぅ」


研磨「じゃあもっと離れて歩いて」


研磨くんと黒尾さんと一緒に帰る事になってます!


さっきからずっとこんな感じ。


ずっと言い合いしてる。



『あははへはふへははは!』


それを見てて私はめっちゃ笑ってるww


クロ「ほらそこ〜笑わないでくださ〜い」


『あははっ2人のやりとりほんとおもしろくて。バレーでは息ぴったりで真剣なのにね』


研磨「……ただの幼なじみだからだよ

たまたま昔から一緒にいるだけ」


そう、口をとがらせながら言う研磨くんは満更でもない顔をしている。


ああ、本当に仲がいいんだこの2人。


バレー部とかスポーツ系の部活って上下関係きついってイメージだったけれど、今日見た感じだと全然そんな事なくて


バレー部みんなが、仲良さそうに、

チームメイト!って感じで見ていてとても微笑ましかった。


部活、かぁ____



『いいなぁ、』


ボソッと呟いた。



クロ「じゃ、美貴ちゃんマネージャーになる?」


ニコニコしながら黒尾さんは言った。


けれど


『それはちょっと……』


クロ「え、なんで?」


下を向きながら言う。


『私んち、シングルマザーだからさ、お母さんいつも帰り遅いんだ。だから家の家事とか私がいつもほとんどやってるから』


言い終わると


2人とも目をぱちくりしていて


クロ「……そっか」


申し訳なさそうに黒尾さんは言った。


『いや!全然大丈夫だから!今日も本当に練習見てて楽しかったし!誘ってくれてありがとうございましたっ!』


二人共にお辞儀をする。


あ、どーもどーもと黒尾さんは言って


研磨くんは


研磨「うん……ならよかった」


と微笑む。


本当に今日は楽しかった。


『今日は研磨くんの意外な一面を見たな〜』


クロ「普段の研磨とは全く違ぇだろ〜?」


『はいっ!いつも猫背で授業受けてるし休み時間ゲームしてるし……』


研磨「猫背で悪かったね」


『ふふ、ギャップがあるって事だよ研磨!』


クロ「ギャップの男、研磨☆」


研磨「クロうるさい」



_________


『あ、私こっちなの』


私の家は信号を渡った先にある団地。


研磨「……近くまで送る」


 

そう言って研磨くんは私の背中を押し、


研磨「じゃあね、クロ、また明日」


と強制的に別れを告げる。


クロ「はいはい、また明日ね研磨、美貴ちゃん♡」


『はいっ!ありがとうございますっ』



語尾にハートがついてるような口調で黒尾さんは私たちに手を振って、行ってしまった____


信号を待つ。


研磨くんと2人。


………………っなんだか。


『……緊張シマスネ』


わああああめちゃくちゃカタコトでしかも敬語で言っちゃった!///


さっきは全然大丈夫だったのに、今は左隣にいる研磨くん側がとても熱い。


そこだけ夏みたい。


それにさっきまでどんな会話してたっけとぐるぐると会話を思い出しながら、次の会話を探す__


パタパタと自身の手で、顔を仰げば____


研磨「ッぷ」


『えっ』


研磨くんが吹き出し、笑う。


『な、なんで笑ってるの〜〜』


そう言うと、


研磨「だって、1人で何面相もしてるから面白くて」


と。


〜ッ///


『…見ないで///』


そう言って顔を隠すと

 

研磨くんは


私の左手を剥がし


研磨「見せて。可愛いじゃん」


と言って微笑んだ____




その瞬間。


世界が、止まったと思った。



ピヨピヨピヨ、ピヨピヨピヨ……


信号が青に変わった音が遠く聞こえる____



研磨「青になったよ、行こっか」


そのまま私の手を掴み


私の手を引き、


前を歩く____


『えっ、あッ……///』


急なことで頭が追いつかない。


心臓がドキドキしている。


研磨くんに触れられてる手から、伝わってしまいそうだ____


研磨「次、どっち?」



『こっち……、あの建物』



研磨「ん……、わかった」


団地前の公園の所まで来た。


『じゃ、私……この団地の2階だから……』 


そう言って、もう既に緊張で汗ばんでしまってる研磨くんに握られた手を離そうとすると____



「待って……」


ギュッ


私の手をまた握り返す研磨くん____



『えっ……?///』



研磨「もうちょっと……、話さない?///」



研磨くんは顔を真っ赤にし

目線を逸らしながら、そう言った。



音駒高校恋愛日誌

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