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※画像のでの、山田桃花の、桃の字が間違っています。申し訳ありません🙇♀️
____私は昔、新人の警察官だった。見学、兼、助手として会議に出席していた。その会議では、位の高い警察官達が一同に集まり、重要な議論をしていた。
私の席は数名の、立場の高い警察官から離れた、1番奥の席だった。私の隣には、誰にでも優しく接してくれ、とても明るく顔の整った、女性の警察官がいる。
彼女の名前は、山田 桃花(やまだ ももか)。私のペアになっている先輩だ。見た目は少しチャラそうに見えるが、しっかりと仕事こなす、上司からも後輩からも頼られる、警察官の鏡だった。
会議の途中、今すぐ皮から骨が飛び出しそうなくらいやせ細って、弱々しい、見知らぬお爺さんが入ってきた。そのお爺さんは真っ先に、偉い人達が座っている席に歩む。
眼鏡をかけていて、きっちり整った制服に身を包んでいる女性の警察官が席を立った。
彼女はきっと綺麗好きで、寝る前にブラウスのアイロンがけをしているのだろう。自室はきっと、白を基調としたシンプルな見た目で物数少ないのだろう。と、私は彼女の考察を始める。
私があれこれ考えているうちに、彼女はそのやせ細ったお爺さんに話しかけていた。
「どうしましたか?大丈夫ですか?」
と彼女が尋ねるも、お爺さんは偉い人が座ってる席へ歩みをとめない。
お爺さんが、後ろから3番目の席に足を運んだ時、私の左隣に座っていた小柄の男性警察官が倒れ、床が赤く染まる。
私はすぐさまお爺さんに目をやると、赤黒く染まった、先がよく尖っている包丁を手にしていた。