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文化祭当日
朝から学校はお祭りみたいに騒がしかった
廊下には飾り付けが並び
あちこちから笑い声が聞こえる
そしてうちのクラスの……
『メイド喫茶』
教室前の看板には
昨日みんなで作った文字が大きく飾られていた
「ひかりー」
控え室のカーテンの向こうから
聞き慣れた声がする
「透? 着替え終わっ……」
カーテンが開いた瞬間
「……っ」
思考が止まった
透がメイド服を着ていた
黒と白のフリフリのスカート
肩が少し見えるデザイン
ふわふわのエプロン
そして頭には小さなフリルカチューシャ
透自身の柔らかい雰囲気と合いすぎていた
「どー?」
くるっとその場で回る透
スカートがふわっと広がる
かわいすぎる
「ひかり?」
「………………」
「固まった」
透が不思議そうに近づいてくる
細い脚
少し覗く鎖骨
いつもより女の子らしいシルエット
ひかりの顔が一気に赤くなる
「と、透かわいすぎ……///」
「ほんとー?」
透は嬉しそうに笑う
その瞬間
周りの女子達も騒ぎ始めた
「やばっ!!!」
「透ちゃん似合いすぎ!!!」
「え!?本物のアイドルみたい!!!」
透は褒められて満足したようで
「んふふー」
と笑っている
すると透が
じーっとひかりを見つめた
「ひかりもかわいい」
「っ///!?」
「そのメイド服すきー」
ひかりも同じ衣装だった
でも透に真正面から言われると
心臓が持たない
「ち、近い……///」
「だめ?」
透が少ししょんぼりした顔になる
その顔に弱い
「だ、だめじゃないけど……!」
すると透は満足そうに
ひかりの袖をきゅっと掴んだ
「おそろいだねぇ」
「っ……うん///」
しかも透
嬉しそう
そんな姿見せられたら
好きが増えるしかない
開店すると
教室はすぐ満席になった
特に透目当てのお客さんが多い
「すみませーん!」
「透ちゃんこっちお願い!」
「写真撮っていい!?」
透はのんびり
「はーい」
と返事しながら動いている
でも……
「透人気すぎない……?」
少しむっとした
なんかモヤモヤする
透が他の人にかわいいって言われてるの
嫌かもしれない
すると突然
きゅっと少しスカートを引かれる
「?」
見ると
透がすぐ後ろに立っていた
「ひかり」
「な、なに?」
「なんか今日ムッとしてる?」
「っ」
透はじーっと見上げてくる
そのあと
小さく首を傾げた
「……もしかしてやきもち?」
「っっっ!!!///」
図星だった
「ち、違……!」
「んふふ」
透が少し嬉しそうに笑う
「ひかりがやきもちやくの、なんかうれしい」
「〜〜〜っ///」
かわいすぎる
すると透は
誰にも見えないように
そっとひかりの指へ触れた
「ぼくはひかりが一番かわいいよ」
「っ……///」
心臓が跳ねる
透はそのまま
何事もなかったみたいに離れていく
でも去り際
「あとで一緒に写真とろーね」
なんて
ふわっと笑った
その笑顔だけで
文化祭終わるまで頑張れそうだった。