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今日は私の記念日にするの。初めて私に貴方への愛を伝える日。きっと私の誕生日よりもっと大切な日になるわ!私は貴方が好きなの。好きで仕方ないの。でも貴方はあまり振り向いてくれない。寂しいよ…。でも私の本当の気持ちを伝えれば貴方も分かってくれるはず!頑張るもんねーだ!期待を膨らませつつ玄関を開けると、そこには誰もいない。だってまだ彼は仕事だもん!そんな彼のためにお風呂を洗ってご飯の準備をする。記念日なんだもの、ケチっちゃダメだよね?心の中の私も応援してくれてるから、ドキドキしつつ料理をする。今日だけは指に怪我しちゃダメ…綺麗な手じゃないと失礼だもの!だから彼の好きなハンバーグも他の料理も今日だけは包丁を使わずに、手袋をつけてするんだ〜。私の気持ちを受け取ったら、貴方はどんな顔をするのかな?喜んでくれたら嬉しいなぁ。
『ただいまー。』
帰ってきちゃった!でもギリギリでお皿並べ終わって良かった〜。
「おっかえりーっ!」
彼はいつもご飯から食べるタイプだから、聞かなくても分かっちゃうんだぁ。
「手を洗ったらご飯食べよ!」
『おう、今日は支度はえーな…?』
「え、まぁね!たまにはすぐ食べて欲しくて、さ。」
『ふぅん…。お前もそういう日があんだなー。』
「もちろん毎日愛情込めてるんだけどさぁ〜今日はちょっと気合い入れちゃったぁ!」
『…なんかの記念日か?待てよ、思い出す。』
貴方が記念日を忘れたことなんて無いくせに。
「違うよ!今から記念日になるんだって!」
『へーぇ?じゃあ期待しとこうかな。』
なんだかんだで普通の食卓を囲んだ。いつもより何気ない会話のはずなのに、すごくスムーズに進んでとても嬉しかったなぁ。食器を洗ってたらこの後の事を考えてドキドキしちゃうよ…///あ、ちょっと緊張するからお風呂入って気持ちを落ち着けとこっと。
「お風呂先入ってもいー?」
『良いも何もいつもお前からだろー。』
「だよねー!えへへぇ。」
よぉし。緊張するけど少し入っとこー。どうせ明日は休みだし、私のルーティーンを完成させなきゃ。私はいつも勝負の前に40分かけてお風呂に入る。途中5分の休憩も挟むから、結局1時間近く入ってることになるんだけど、それでも彼は待ってくれる。そんな優しい所も大好きなんだぁ〜。…たまには入ってきてくれてもいいんだけどな。
「上がったよー!」
のぼせきった頭を冷やさないと、と思いつつ、ソファーに座ったら立てなくなっちゃった。適当にテレビでも点けておこう。今日は窓を開けちゃダメだから扇風機でもつけようかなぁ。えへへぇ。私どうしよっかなぁ。やっぱ貴方の事大好きなんだよね、私。そしてそれを伝えるには、やっぱり体でわかってもらう方がいい、はず…。ドキドキするけど私も初めてだし、多分貴方も初めてだよね…。わ、私が誘う側なんだから頑張らないと…///
「うわぁ!」
いろいろ考えてる間に、彼が私の膝に寝転がってきちゃった!可愛いなぁ〜好きだなぁ〜。でも先に髪とか乾かした方がいいよね…。
「私髪乾かすね…」
『俺、やろうか?』
「いいの?!」
彼は頷いて、私にドライヤーをかけてくれた!幸せだなぁ〜。ずーっとこんな日が続けばいいのになぁ〜。
「んじゃ、今度は私の番ね!」
『…ん。頼む。』
初めて彼の髪を乾かしたかも…。背中もおっきいなぁ…。え、私大丈夫かな?!ちゃんと出来るかな?!緊張するー!!
『████…』
「ん?ごめん聞こえなかった!」
『あー、いやいいよ。後で言うわ。』
「気になるなぁ〜もぉ〜。」
お互いの髪が乾いたところで私たちは向かい合う。
「あのね、大好きだよ。」
『知ってる。俺もだし。』
「だからね、一緒になろ?」
『…やっぱ今日、だったんだな。』
その後はすっごく頑張った。電気を消して2人だけの雰囲気を作って、彼が優しく口付けをしてくれたから、私も彼の首元にそっと触れた。そこから先は興奮して覚えてないよ…。ただ、途中私の気が抜けちゃった時に、彼が優しく手を添えて、ちゃんと目を見ながら『愛してる』って言ってくれたからとっても嬉しかったの。髪乾かしてる時に言ったのってこれだったんだね!嬉しいな。全部終わって汗だくな私を貴方は抱きしめてくれた。とっても嬉しかったよ、へへ。今日はこのまま寝ちゃおっかな、私も眠くなってきたよ…。