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るいの「でも、僕達って結構話したりしてるよね…?」
「じゃあもう僕達は友達か!」
病「そ、そうだね…!」
ー病sideー
病(……友達…か)
何故か、るいのさんが言った「友達」という言葉に、凄く違和感というか、モヤモヤとした感情を抱いていた。
そして次の日。
るいの「病くんおはよう!」
病「あ、お、おはよう…」
るいの「そういえば、そろそろ文化祭だね。クラスの方では既に準備が始まってるみたい。」
病「そ、そうなんだ…。文化祭、行くの?」
るいの「うん、行ってみようかなって思ってる。」
病「そ、そっか…楽しんできてね…」
何故だか寂しかった。
病(あれ?僕なんでこんなに寂しいんだろう…)
ーるいのsideー
病「そ、そっか…楽しんできてね…」
るいの「うん…!」
元気よく返事をしたはいいものの、何故だか心がモヤモヤとしていた。
るいの(あれ?僕、どうしてこんな…)
考えていたら、病くんの顔が頭に浮かんだ。
るいの(あ…もしかしたら、友達である病くんと一緒に行きたかったのかも)
僕は席に座ろうとする病くんを引き止めるように大声で言った。
るいの「あ…あのさ!」
病「…ど、どうしたの…?」
るいの「病くんが嫌ならいいけど…さ、文化祭、一緒に行かない?」
病「……!う、うん…!い、きたい…!」
こうして、僕達は文化祭に行く約束を取り付けた。
そして文化祭当日。
るいの「あ!病くんおはよう!」
病「る、るいのさん…おはよう…」
るいの「今日はいっぱい楽しもうね!」
病「うん…!」
そして僕達は色んなところを回った。
すると
「あー!去年から不登校の来栖病くんじゃーん」
病「っ…」
るいの「…!」
その時、僕は何故か、病くんを守らなきゃという考えがよぎった。
るいの「ねぇ、それを言ってどうするの?」
「え?どうするって事実じゃん」
るいの「もしかして病くんを不登校に追い込んだのってお前?」
「は、はぁ?そんなわけないだろ?!俺は病くんと遊んであげてただけだよ!」
るいの「遊ぶって、どんな風に?」
「そ、それは…化学オタクの陰キャーとか…言ったり…教科書投げて遊んだり…」
るいの「それお前が遊んでるだけじゃん、病くんのこと何も考えてないし、それが病くんを不登校に追い込んだんじゃないのねぇ違う?」
「っ……!うるせぇ!だいたいお前も不登校の癖に偉そうに言うn……」
バキッ
その瞬間、大きな音が鳴った。
ドサッ
僕が彼を殴ってしまったのだ。
病「る、るいのさん…」
その場は混乱した。
僕が殴った生徒は保健室に運ばれ、僕と病くんは会議室で事情聴取。
「どうして、彼を殴ったんですか?」
るいの「…」
病「僕が…僕が悪いんです…。僕が…弱いから…」
るいの「病くんは悪くない。僕が、彼が病くんをからかったりしていたのが気に食わなくて殴った。それだけです。」
病「でも…」
「とりあえず、風音るいのさん、君は停学だ。承諾できるね?」
るいの「……はい」
病「っ……」