💚「翔太、俺が翔太のどこが好きか聞きたい?」
💙「え…なんだよ急に」
いきなりそんなことを言われた翔太は、期待半分、警戒半分といったいかにもわかりやすい表情を浮かべた。
しかし、耳まで赤くなっているのは、相変わらずだ。ほんの少しだけ、期待の方が上回っている。
あー可愛い。
💚「まずはねぇ、この唇」
💙「……んんっ……」
翔太はキスだけで、もう半分蕩けるような顔をしている。唇を離し、指先でその形のいい唇をなぞると、熱い吐息を漏らした。
💚「薄いのに、ぷるぷるで、感触が良くてだーいすき」
💙「………」
次に右手を翔太の顔に持っていき、頬を包むようにして、双眸をじっと見つめた。恥ずかしがり屋の翔太は、すぐに顔を逸らそうとする。左手で挟んで、逃げ場をなくしてしまうと、諦めて上目遣いに俺を見上げた。耳元のピアスが揺れる。俺はすかさず、耳に息を吹きかけた。
💙「ひゃん!!」
💚「なにその反応、可愛い。翔太の形の良くて、感じやすい耳も好き」
耳朶を噛み、囁くと、イヤイヤをするように首を振った。右手で左の耳朶を引き、舌先で耳の中を攻めてみれば、さっき褒めたばかりの唇を噛み締めて快感に流されまいと健気に耐える姿に思わず唆られてしまった。
💚「今日は我慢しようと思ってたのに」
💙「……っ、はっ……」
ここのところ抱きすぎて、翔太の身体に赤い印を増やしていた。肌が白いせいで余計に目立つ。寝るのも遅くなってしまうし、今朝も翔太に肌がくすんできた気がするから控えろと抗議されたばかりなのに。
💚「ねぇ、なんでそんなに可愛いの?」
俺の問いかけなんて聞こえないほど、耳を攻められると真っ赤になって、翔太は荒い呼吸を繰り返すだけ。まあ、俺の可愛いなんて褒め言葉、たとえ聞いても怒るだけだけどね。
💙「や…だ!……みみっ…もぅ……」
💚「襲っちゃうよ?」
しつこく耳を虐めていたら、翔太は力が抜けてしまったらしく、俺を振り払う力もなくしていた。
こうなってしまうと、もう俺も我慢は出来ない。
出だしに罠を仕掛けたのは俺で、嵌るのも俺。自主回収で。はい、認めます。
俺は翔太が欲しい。いつだって。
💙「腰痛めてるって言いましたよね」
💚「言ってたねぇ」
それはセックスのしすぎじゃなくて、最近続いてるリハのせいでね?言ってましたね、そう言えば。
💙「あと、このキスマ、やめろって散々お願いしてありましたよね」
💚「………ハイ、そうでしたね」
💙「なぁ、阿部ちゃん」
💚「ん?」
💙「去勢しろ、お前はもう」
強めの毒を吐き、翔太はぷいっと背中を向けてしまった。貴重なご意見は真摯に受け止め、滑らかな首筋に舌を這わせながら抱きしめた。
💙「……くすぐったい」
💚「ねぇ、ごめんね?」
💙「……………」
💚「大好きだよ」
💙「………………」
💚「愛してるよ」
💙「………………」
💚「……もう一回、やらせて?」
💙「おいっ!!!………っあっ、あっ、ああっっ!!」
後ろから耳を噛み、翔太の前を包み込み、扱き、甘い伸びるような嬌声が何度でも聞きたくて、俺はまた翔太を愛し始めた。
おわり。
コメント
9件
もう尊い💚💙
爆笑😂😂最高だわ💚💙