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1話で予想してた黒チューリップの花言葉回収きちゃー!!·͜·
【次の日、雪子は熱を出し寝込んでいました。】
「お父さん。」
「なんだい?」
「私ね、いつもの野原にいったら同い年の竹草弓子っていう女の子と友達になったの。」
「!」
「ねぇ、お父さん。」「どうしたの?お父さん。」
「……なぁ。その弓子っていう女の子は、お母さんとだけで住んでるか?」
「うん…そうだけど?」
雪子がそう言うとお父さんは引き出しから写真を出してきました。
「なにそれ?」
「もしかしてその弓子は、こんな子か?」
と、言いながらお父さんは今さっき出してきた写真を雪子に見せた
「え!この子だよ!」「なんでお父さんがこの写真持ってるの?」
すると…
「やっぱりそうか……前に、雪子の兄弟のこと話しただろう。」
「うん。」
「実はこの子は双子の子なんだ。お母さんにお前の写真をあげて、この子の写真をもらったんだ。」
(そうだったんだ…)
薄々そんな気がしていた雪子は、黒いチューリップのことも話した。
「黒いチューリップはお母さんの最初で最後の好きな花なんだ。」
「どういう事?」
「黒いチューリップの花言葉は、『私を忘れて』って言うんだ。お母さんは、自分の事を忘れてほしくて好きな花なんだ。」
「………」
「それでも。弓子はミステリアスな自分と同じような感じが好きなんだな。」
「また…また遊んでいいかな?」
「うん。いいよ。お母さんには言っとくから。」
私は、お父さんの顔色が少し悪いような気がした。
つづく