テラーノベル
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──汗をかいた体をお湯を出しっぱなしのバスタブに沈めて、溜まるまでの間に互いの唇を啄むようなキスを何度も重ねた。
やがて溢れる程に満杯になると、バスタブの中で後ろからぐっと腰が抱えられた。
彼の吐く息が首筋にかかって、くくった後ろ髪の生え際に唇が押し当てられると、全身にびくんと震えが走る。
「……おまえを抱いてると、時間がいくらあっても足りない」
「……ん、私も……」
ずっとこうしていたくて、私からも彼の後頭部に腕をまわして、唇を重ね合わせる。
挿り込む舌の動きにキスが深まると、たぷたぷと揺れる水音は次第に大きくなってバスルーム内に響いた。
上気して薄っすらと赤くなる肌に、さらに口づけられて、
「こんなにも、おまえのことが……」
花びらを散らすように痕が増えていく。
「欲しい」
たったの一言で達かされてしまいそうで、ハァハァと荒くなる息遣いが、
「……んっ」と、彼の唇で荒々しく塞がれる。
裸の胸をもてあそぶ熱い手の平が、次第におへそ周りへと下りていく。
「はっ……う」
出すまいと思うそばから、抑えられない喘ぎがこぼれる。
「なぜ声を抑えるんだよ。俺にもっと聴かせろよ」
耳に低く声が吹き込まれると、ビクンと全身が打ち震えて、
「……いけよ」
吐息混じりの一言を告げられたら、もう落ちるしかなかった……。
浴室を出ると、のぼせてバスマットにぺたんとへたり込みそうになる体を、
「ほら、大丈夫か?」と、彼にぐいと引っ張り上げられた。
なかなか覚めやらない火照りにぼーっとしていると、「着替え、これでもいいか」と、頭からバサッと何かが被せられた。
「先に、ベッドに行ってるからな」
そう言い残して彼がバスローブを羽織り出て行ってしまった後で、頭に被せられたのを広げてみると、それは洗い立ての彼のシャツだった。
(……これって、彼シャツっていうのだ……)
ちょっと大きめなシャツをしばらく眺めて顔を近づけてみると、彼のいつも纏っている匂いが、鼻先をくすぐった。
「何してるんだろう、私ってば」自分の行為が急に恥ずかしくなって、慌てて腕を通し長めの袖を捲り上げる。
シャツを合わせ、胸の辺りまでボタンを留めたところで、ブラをしていなかったことに気づいたけれど、また脱ぐのも億劫でそのまま着込んでベッドルームへ向かった。
ダウンライトの仄暗さの中、彼に手が捕まれベッドへ引き込まれる。
そうして、そばへ横たわるなり、
「……おまえ、それ……」
言ったっきり、なぜだか彼の口が閉ざされた──。
𝓗𝓪𝓶𝓾
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#アイドル
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コメント
1件
やば……冒頭から浴槽のシーン、めっちゃ熱量あるなって思った。でも個人的に刺さったのは、彼シャツの匂いかいじゃうとことか、バスマットでへたり込むところとか、そういう「隙」の描写。ああいう人間っぽい仕草があるから、エロシーンが生々しくて良かった。最後の「おまえ、それ……」からの沈黙、めっちゃ気になるわ。続き読みたい🔥