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凛「…ごめん、柚ちゃん。俺、いくね、またね」
柚「…?うん、ばいばいりんくん」
涼風くんは逃げるように私たちの前から姿を消した。
っていうか!!!!!!
は「なんで柚菜が涼風くんのこと知ってるの!?」
柚菜の肩を掴み、ぶんぶんと揺らして聞く。
柚「おねぇちゃーん。首取れちゃう〜」
は「あ、ごめんごめん、で、なんで柚菜は知ってるの?」
柚「すずかぜくん?ってさっきのりんくんのこと?」
は「そ、そう、その凛くんのこと」
柚「だって学童に来てるお兄ちゃんだもん。さっき話したでしょ?宿題教えてくれたんだよ。柚菜が1年生のときにはもういたよ」
は「そ、そうなんだ…」
柚「りんくんね、すっごいかっこいいでしょ?女の子たちにモッテモテなんだよー」
は「へぇ…?」
柚「柚菜もりんくんと遊びたいんだけど、いっつも4年生の女の子たちに取られちゃってあんまり遊べないの」
柚菜の口から涼風くんの話がぽろぽろと出てくる。
涼風くん、学童で何してるんだろ。
バイト?手伝い?なんだろう…。
でも意外だな。
は「すずか…凛くんは、女の子たちとも遊ぶの?」
柚「うん、遊んでくれるよ。りんくん足早くて鬼ごっこしたら追いつかれちゃう」
うーん。
女の子嫌いなんだよね…
子どもなら大丈夫なのかな?
は「…そっか」
柚「お姉ちゃん?」
考え事が増えた気がした。
頭を涼風くんが埋め尽くす。
私は無意識に卵をかごに入れて柚菜の手を引きレジへ向かって会計をしていた。