テラーノベル
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僕はいつもどうり天草四郎の奇跡の力を使い相手の体力を消費しようとした。
槍の雨を降らしたり、人喰い犬を出したりしたりした。
けど、相手の体力は中々減らない。
無闇やたらに攻撃をしないで、避ける事に専念しているから?
けど、そんな事をいつまでもしていたらいつかは体力が底をつく。
何故?
島原「どうして、攻撃しないの?」
地中「無駄な事はしないからな。攻撃をしてもしなくもお前は死ぬ。」
僕は何が何かわからなかった。
攻撃をしなくても僕は死ぬ?式神のネロはそんな能力はなかった筈。
島原(まぁ、相手のハッタリかな)
僕はそんな事を思った。
そもそも、天草四郎とネロでは式神の力の差が違う。
どう考えてもこの勝負僕の勝ちだ。
それが間違えだった。
他の可能性を考えておくべきだった。
僕は物陰から出てきたもう1人の奴に腹部を刺されてしまった。
僕の腹部を刺したのは、美咲が言っていたあの男の特徴に似ていた。
地中「おっそ。しかも急所刺せてないじゃないか、まだ息あるぞ。」
男「うるさい、お前が無駄に避けるからだ。」
僕は意識が朦朧とする中そんな会話を聞いた。
男は僕に近づいて、ナイフを突き立てた。
僕はもう死ぬ。そう悟った。
島原「…卑怯だ。何が正々堂々だよ…」
僕は悔しかった。卑怯な奴に負け死ぬのは嫌だった。
油断した僕も悪いけどさぁ。
地中「中田早くしろよ。」
男の苗字は中田、これをみんなに伝えられたらどれだけ良かったか。
中田「じゃあな。式神使い。」
僕は心臓を刺されそのまま意識を手放した。
まちゃこ視点。
まち「美咲!」
天寺「まちゃこさん!と誰?」
みな「神奈川県横浜市式神組の森長可使いのみな、よろしく。」
私達は何とかなり、歩以外と合流出来た。
私は式神探知が出来ないから、歩の居場所が分からない。
だから、私みなと美咲の力を借りて、今歩の所へ向かっている。
その時最悪な知らせが来た。
天寺「式神の反応が1つ消えました。」
それを聞いた時、悪寒がした。
私は歩が死んだと思った。
そんな訳はない、そう思いたいけど思えない。
私達は歩の無事を祈りながら、歩の居場所へと向かった。
まち「嘘..」
そこには他の式神使いの姿はなく、あったのは腹部と心臓部分を刺された歩。
目の光はなく、息もしていない。
死んだんだ。
天寺「…他の式神は半径5km範囲にはいません。逃げたのでしょう。」
私はそんな言葉は聞こえなかった。
涙が目から溢れ出し、私は悲しみの底にいた。
この組織にいるなら人が死ぬのは当たり前。
けど、それがわかっていても…
次章「源義経とチンギス」
主人公は源義経使いの牛若泉(ウシワカ イズミ)という女性キャラです
コメント
5件
まさの歩が死ぬとは……なんとも悲しいことだ… 次章からまたいろんな人が出てきて賑やかになっていきそう!
嘘だろ!?歩が死んだ……こうやって終わるのか?次章はなんか色々キャラ出てきそうな予感