第1話
岩本
『お大事になさってくださいね。ニコッ』
お客
『ありがとうございます…!』
(ワンッ!)
こちらを見つめてくる愛らしい瞳は、
いつ見ても癒される。
岩本
『ふふっ、もう勝手に家のもの飲み込んじゃダメだぞ~』
(ワンッ!)
俺の名前は岩本照。
獣医師をしている23歳。
目黒
『これが最後の患者さん?』
岩本
『おー、蓮。そっちも終わった?』
目黒
『うん、さっき帰られたよ。』
岩本
『そっか。お疲れ様。』
目黒
『照もお疲れ。』
こいつは目黒蓮。1個下の22歳。
俺と蓮はちっさい頃からの幼馴染みで、一緒に獣医師を目指してきた仲間だ。
去年免許を取得し、知り合いの敷地を借りて2人で小さな動物病院を営んでいる。
この病院は普通の病院より診察時間が夜遅くまでやっているので、外を見るともう真っ暗になっていた。
岩本
『じゃあ俺、中消毒して扉閉めてくるわ、掃除頼んでもいい?』
目黒
『おっけー』
どちらかが院内の消毒をして外の鍵を閉め、どちらかが今日出たゴミを処理して診察の片付けをする。
これが俺たちの終わりのルーティーン。
岩本
『(最近お客さんも増えてきて忙しくなってきたな……アルバイトでも雇いたいけどお金がなぁ…)』
そんなことを思いながら鍵を閉めようと外に出る。
その時から運命は決まっていたのかもしれない。
岩本
『え……っ』
ボロボロの衣服を纏い、体にたくさんの傷を付けた少年2人が病院の前に倒れていた。
岩本
『う、嘘でしょ……』
これは、ある2人の獣医師が
身元不明の少年と出会い生活し、
愛を育んでいくお話。
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新連載【狂犬と愛慕と宝物】はどうでしたかっ?
自分的には結構好みな雰囲気のお話になってるんですけど…
まぁ、前回同様キャラ崩壊が多いです、はい笑
温かい目で読んでいただけたら嬉しいです(*^^*)
NEXT……♡200
コメント
3件
私の大好物な作品です❗ 本当に最高過ぎる‼️
最っ高なんだが。