第2話
岩本
『蓮っ、!!蓮来て!!!!』
目黒
『、!? どうしたの!?』
岩本
『これ…っ』
目黒
『…!!』
目黒
『この子たちは……』
そこには何もかもがボロボロな少年が2人倒れていて。
俺の直感が “ 関わるな ”。
そう伝えてきた。
でもたとえ獣医師でも医師である以上、困っている人を見過ごすわけにはいかない。
目黒
『と、とりあえず中へ運ぼう。2人とも怪我が酷い。』
岩本
『うん……。』
目黒
『照、終わった?』
岩本
『うん。応急処置は一応終わったよ。そっちは?』
目黒
『この子はあまり傷が深くなかったから軽い手当てで済んだよ。』
岩本
『そっか、良かった…。けどまさか俺たちが人の治療をすることになるとは思ってもいなかったよ…笑』
目黒
『そうだね笑
…あのさ、正直言いたくは無かったんだけど、、』
岩本
『…?』
目黒
『こんな時間にこんな怪我、それにボロボロの服。普通に考えて一般家庭の子供じゃないよね……』
岩本
『…だよな、、、
早く目を覚ますと良いんだけど…ー』
『とっくに目は覚めてるよ。』
岩本&目黒
『『!?』』
1人の少年はそう言うと、ゆっくり体を起こした。
目黒
『いつから起きてたの……』
〇〇
『さっきから。』
岩本
『……名前は?』
〇〇
『言うわけ無いじゃん。』
岩本
『……何があったの?』
〇〇
『教えるわけ無いでしょ。』
目黒
『……………』
〇〇
『……はぁ。怪我の手当てをしてくれたのは感謝するよ。けどお兄さんたちと関わりを持ちたくないから。。』
目黒
『……そっか。。。』
と言って俺たちがすぐ立ち退ける訳がない。
目黒
『じゃあこの子がどうなっても良いの?』
〇〇
『っ!!』
今日の診察で欠けてしまった医療用メスをまだ眠っているもう1人の少年に向ける
もちろん本気で刺すつもりはないけど。
岩本
『何か話してくれるまで返さないよ。』
〇〇
『……っ、卑怯だぞっ、、、』
目黒
『子供がこんな時間に、そんなボロボロの服で、しかも傷だらけで倒れてるなんて普通に考えておかしいのは分かるでしょ?』
〇〇
『…………』
岩本
『警察に付き出そうって訳じゃないからさ、教えてほしいな。』
〇〇
『………ーーーつや。』
岩本
『、え?』
辰哉
『……辰哉、俺の名前。。そっちは亮平。。』
岩本
『年齢を教えてくれる…?』
辰哉
『……18。亮平は…17、』
目黒
『(高校3年ぐらいか……)』
目黒
『学校は行ってるの?』
辰哉
『中学からは行ってない。』
目黒
『中卒か…』
辰哉
『うん。。』
岩本
『……家族は、、?』
辰哉
『…っいない。』
岩本
『…え、』
目黒
『、お父さんもお母さんも?』
辰哉
『…コクッ』
目黒
『死んじゃったの?』
辰哉
『…………』
岩本&目黒
『………』
辰哉
『……俺が殺した。』
岩本&目黒
『『!!!』』
今、何て……
辰哉
『俺が、、、殺したよ。』
NEXT……♡200
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