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「実は年末におせち料理教室をした時の余りの昆布と鰹節を加工しただけ。梅干しも考えたんだけれど、結構高いし」


「私も梅干しより、こっちの方が好きだな」


「皆そうならよかった」


 おにぎりそのものは、コンビニの手巻きおにぎりより二回りは大きい感じ。

 でも綺麗に角が取れた三角形になっている。

 海苔は下部分、手で持つ部分だけ巻いてあるタイプだ。


「この形がいかにもおにぎりだよな」


「それは七橋先生が特訓したんだよな」


 先輩も参加したから知っているようだ。


「それでは、いただきます」


 僕はまず、昆布の方からいただく。

 うん、しっかり大きくて重くていい感じ。

 一口、思い切りよくかじってみる。


 うん、美味しい。

 軽い塩味が効いている。

 更に中、おかずが入っている部分をがぶり。

 うん、いい感じの甘辛さ。


「美味しいな、これ。いかにも正しいおにぎりという感じで」


「いかにもハイキングという感じなのだ」


 うんうん。


「彩香はいいお母さんになれるのだ。悠が取らなければ、私がつばをつけるのだ」


 うっ。

 思わずむせそうになってしまった。

 何という事を言うのだ、亜里砂さんは。

 あまりの台詞に、彩香さんの方を見ることが出来ない。


「ちなみに、こういうブラフをかけると、本人の思っていることがよくわかるのだ」


 おい亜里砂! 今のはブラフかよ!


「なお、これ以上悠で遊ぶと、本気で怒りそうなのでやめるのだ」


 始末に負えない奴だな、まったく。


「でも、いいデータが取れたので満足なのだ」


「亜里砂、罰としてチキン没収!」


 置いてあったのを取り上げる。


「甘いのだ。すかさず悠のをゲット!」


 やられた。

 しかも亜里砂さんのチキンは2口かじった後だけれど、僕のは食べていない奴。

 そのチキンを、がつがつと3口かじって、亜里砂さんはにんまりと嗤う。


「これはどう見ても、亜里砂の勝ちだな」


 先輩にそう判定されてしまった。

 うむ、仕方ない。


 僕も、元亜里砂さんのチキンをかじる。

 うん、ジャンクな塩胡椒味がおにぎりによく合う。

 おにぎりが美味しいし、さっきの亜里砂さんの台詞も、何処か行ったようだし。

 まあいいか、という事にしておこう。

今週末は合宿です ~ 深草学園野遊び部・アウトドア歳時記

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