コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
彼は私の反応を見て、すぐに答えを悟ったみたいだ。
「責めているんじゃなくて確認だ。どんな感情でかはさておき、まだ心の中に元彼がいるなら、俺と無意識に比べてしまうのも仕方ないと思っている」
他の人と、特に性的な場面で比べてしまうのは、とても失礼だ。
異性経験が豊富ではない私でも、それぐらい分かっている。
「何年も向こうで頑張っていたんだから、すぐ忘れろとは言わない。でもその変わり、毎日俺が芳乃を愛して、君の中を俺で一杯にしてあげる。……覚悟してて」
微笑む彼を見て、思わず泣きたくなった。
――どうしてこの人は、こんなに優しくしてくれるんだろう。
目が潤んだのを見た暁人さんは、クスッと笑うと触れるだけのキスをしてくる。
「君にどれだけ求められても、満足させられる自負はあるよ」
そう言ったあと、彼は私の首筋に顔を埋め、ちう……と吸い付いてきた。
その唇がやけに熱く思え、私は色めいた吐息をつく。
暁人さんは鎖骨、肩、乳房へと優しいキスを繰り返し、吸っては確かめるように舐めてくる。
大きな手で乳房を自由に揉まれ、親指で横薙ぎにピンと乳首を弾かれると、お腹の奥にジィン……と甘い疼きが宿った。
「ん……っ、ぁ、はぁ……っ、あ……っ」
私は切なく鼻を鳴らし、腰を揺らす。
「もっと可愛い声を聞かせて」
暁人さんは熱の籠もった声で言ったあと、乳首に吸い付いてきた。
「んぅ……っ、あ、あ……っ」
彼はちゅぱっと音を立てて口を離すと、舌で乳輪を舐め回し、口を大きく開いて周りの肉ごと吸引する。
そして口内でチロチロと舌を小刻みに動かして乳首を弾いたあと、チュバッと音を立てて私の羞恥を煽る。
その傍ら、もう片方の乳首は優しく摘ままれ、指の腹で先端をスリスリと撫でられる。
かと思えば先端の微かなへこみを爪で引っかかれ、耐えがたい掻痒感が私を襲う。
「っんあぁあああ……っ!」
私は気持ちよさとくすぐったさの合間で、甘い善がり声を上げる。
「……っは……、好い声……」
暁人さんは妖艶に笑い、舌なめずりをする。
そのあとも彼は好きなだけ胸を愛撫したあと、乳房を揉みながらキスをする場所を下方に移動させる。
腹部にキスをし、その箇所を確認するかのように舐められる。
「は……っ、あぁ、……あ……」
ゾクゾクとした愉悦に襲われた私は、無意識に腰を揺らした。
暁人さんは私の様子を見て妖艶な笑みを浮かべ、両手で腰から臀部の横にかけてスルリと撫で下ろしてくる。
「脚……開いて」
優しく言われた私は、ボーッとしたまま少し脚を開く。
けれど「もっと」と脚を開かれ、羞恥のあまり両手で顔を覆った。
「ん……」
暁人さんは私の腹部に唇をつけ、ちう……とキスをする。
そしてとうとう下着が下ろされ、私は一糸まとわぬ姿になってしまった。
私は羞恥と期待、不安とで真っ赤になり、呼吸を荒げる。
「あの……っ、恥ずかしい……」
「大丈夫。全部綺麗だから」
裸身を褒められたのが恥ずかしく、どんな反応をしたらいいのか分からない。
結局、私は両手で口元を覆ったまま、黙っていた。
暁人さんは私の恥じらいを「分かってる」と言うように微笑み、内腿を撫でると秘所に視線を落とす。
「や……っ、み、見ないで……」
とっさに脚を閉じようとしたけれど、暁人さんは内腿に軽く噛みついてきた。
「きゃんっ」
驚いて悲鳴を上げると、彼はスベスベと太腿を撫でながら微笑んだ。
「優しくするから、大人しくしてて」
言い含めるように言ったあと、暁人さんは秘唇に触れてくる。
胸への愛撫ですでに潤っていたそこは、男の指を迎えてクチャリと啼いた。
「ゆっくりする」
告げたあと、暁人さんは秘唇の形を辿るようにクチュクチュと音を立て、焦らすように愛撫していく。
「ん……っ、あぁ、あ……っ、んぁ……っ」
彼に触れられる所すべてが、ジンジンと疼いて堪らない。
逆上せたように全身が火照り、まるで暁人さんに触れられた所から、体の奥に火を灯されているかのようだ。
――欲しい……。
こみ上げたのは、本能ゆえの欲だ。