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「アオイ、兵の育成とその途中経過について色々話を聞かせて欲しい。」
「珍しいなソルがこっちに来て私にそんなことを尋ねてくるなんて?」
「少し事情があってね…。」
「また部下がこっちを敵視したっていうあれか?」
「それもあるが実はサトルがこの前から運動を初めてな、そのついでにある程度この世界でも戦えるように身体づくりをさせてるんだがどうしたもんかと頭を抱える羽目になっててな…。」
「あぁ…なるほどな。サトルはこの世界の人間と比べて肉体の強度が高くないからこっち基準だと潰れるわけか。」
「なので参考までにお前の部下の育成の仕方とその途中経過を知りたいんだ。過程の中でどれくらい変化あるかでサトルにもやらせていいものかどうかを見極めたい。」
「とは言ってもウチはソルの部隊のようにあえて原始的な装備を使い奇襲を仕掛けるというコンセプトからズレて魔法を織り交ぜた戦闘スタイルだからなんとも言えないと思うぞ?」
「むしろそれがいい。アイツは人間で言うオッサンという年らしいので身体能力をその人物の全盛期に補助能力を足したというバフをかけて訓練を行ってるのでそれに合うなら越したことはない。というかむしろ魔法を使った訓練をしてあげた方があいつのためになる。」
「魔王城に基本いるとしても少し外に出れば知性のない魔物で溢れてるからな。」
「そうなるとまずは身体能力云々の前に魔力量を上げたりその操作になれるところからかなぁ。」
「それは何故だ?」
「補助系の魔法を使ってるということはそれが切れたらアイツはただのおっさんになりさがるわけだからまずは容量の底上げからだな。で、魔力操作を慣れさせる理由はその補助魔法が纏うようなものであるならその纏わせる魔力の層を薄くすることで消費する魔力量を減らしつつ効果はそのままということが出来るわけだ。」
「薄くすることになにか意味があるのか?」
「魔力量を減らすということ以外に魔法によってちょっと体が発光するんだけどその光を薄めることが出来る。で、更に薄くすることで別の補助魔法を掛けてもその能力低下がそこまで大きくないっていう感じかな。」
「重ねがけするも効力って落ちるんだ。それは私も知らなかったな。」
「同じ効果なら二回までなら上がってそれ以降は強化状態の維持になる感じで、別の補助魔法を掛けると二個目は元の効果の80パーセント程しか出なく三つ目の補助は60パーセントと20パーセントずつ下がる仕組みになってるんだとさ。」
「ゲームみたいな仕組みなのね魔法って。」
「まぁ、これが特殊なだけよ。とにかく補助系の魔法を使ってるならまずは体づくりよりも魔力量の底上げとその操作の向上に努めさせると良いわよ。あれ、意外と勤勉なやつだから課題出せば色々自分なりに工夫して頑張るからね。」
「やりすぎる瞬間もあるから感じの目は必要だけどな。」
「そうね、じゃあミメイにも連絡しておくわ。」
「ありがとうアオイ。」
「はいはーい。またなんかあれば連絡してね」
「……ていう訳でアンタのとこに来たんだけど」
「ソルさんがウチくるなんて確定で地上げとかそういうあれですよね?」
「そんな私反社の人に見える?ていうかそんな事しないしした事ないわ。」
「さ、サトルさんの件で私がサトルさんを食べちゃぅんじゃないかって心配できたんですよね?」
「それは物理的の話か?それとも比喩的なあれか?」
「どっちの意味合いでも…。」
「全くもってそんな心配してないが?そもそもお前大衆からの評価死ぬほど高いからそんな化け物みたいなやつだと思われてないぞ?」
「でもこの前姿を変えて町に出た時小さい子が『魔女って姿を変えて人を騙して食べるんだって!』みたいな話してて魔女って私のことだろうから……。だからそういう心配されてるのかなって。」
「どうしてあなたはいつもそう根暗になってしまうの?そんなに可愛くて綺麗で世の女性が羨む姿をしてるのに…。」
「世界が私を拒絶してるようにしか見えないから?」
「全てを持ってる人間が何をほざいてやがる。ていうかそんな事よりサトルの件で実際どうなんだ?」
「やっぱり外から来た人間だから、この世界の人間基準で言えば平均以下だと思う。でも、それをあの人は元の世界で培った勤勉さでカバーしてて魔法に関しては多分戦闘部隊に組み込んでも問題ないと思う…。」
「実力自体はそこまで問題は無いのか…。それで?魔力量や操作についてはどうだ?」
「魔力操作は上手だけど、魔力量の底上げに関しては厳しいと思う。やっぱり元いた世界には魔法なんて概念がなかったからそもそもの量が少なくて、更にそれを上げる訓練しても年齢的なところで少し厳しくなってくると思う。小さい時からあれこれ教育してたら人間でも無名の魔人くらいにはなれるらしいけど、それでもこの世界の人間の話で外の世界の人間に関しては情報がないから何も言えない…。」
「なるほどなぁ…。魔力量の底上げは厳しいかぁ…。」
「それでも本人の頑張りのおかげで戦闘部隊に入れるくらいの力は付けてるから自衛に関しては問題ないと思う。最悪は私達がそばに着けばそれでいい話ですから……。」
「本人がおんぶに抱っこを嫌いそうだからなぁ」
「…私からすればみんなに囲われてて羨ましいですけどね。」
「アンタも老若男女種族問わず慕われてるから同じようなもんだろ。」
「魔王様からの敬愛も貰ってるサトルさんの方が位が上だと思う……。」
「慕ってくれてる時点で上も下もないと思うけどな。とにかくありがとね。またなんか困ったことあったら来るからよろしく!」
「もう来ないでください…ソルさんが来ると緊急事態と誤認するので………。」