TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する


「なぁ奈美。ここで…………セックスしようか」


渋い声色で囁きながら、豪は、小さな二つの果実を指先で摘み、優しく捏ねる。


「っ……」


奈美は、艶声が零れそうになるのを、唇を微かに震わせ、何とか堪えた。


「ご……豪さん……だめ……ゴムがないでしょ? お風呂から出たら……ね?」


背後から忍び寄るゾクリとした感覚に、疼痛が身体の最深部から溢れそうになり、双丘を淫らに這う豪の手の動きは、止まりそうにない。


「もう……本当に…………ダメだっ……てばぁっ……」


ダメって言っているのに、身体が甘ったるく反応してしまうのは、これも惚れた弱みなのかもしれない。


豪が渋々と手の動きを止め、半ば不貞腐れるように答えた。


「仕方ない……。今度はゴム持参で風呂に入るからな?」


奈美は彼の頬に手を添え、そっと唇を重ねた後、二人でお風呂から上がる。


寝室へ向かい、ベッドに入った途端、豪が奈美の肩を抱き寄せながら、唇を奪ってきた。


長くて深いキスを交わし、彼が彼女の唇を焦らすように離すと、真剣な眼差しで奈美を射抜く。


「これからの人生、俺と奈美は一生一緒だ。今も、結婚してからも、身も心もたっぷりと愛し尽くすから覚悟してくれよ?」


「はい。私も豪さんだけを……あなただけを愛し尽くします……」


豪が奈美の背中を支え、ゆっくりとベッドに横たわせながら唇を塞ぎ、二人でシーツの海に身を委ねる。


「今夜はある意味『初夜』だ。思う存分、奈美を抱き倒すからな?」


男の色艶を滲ませる彼の表情は、出会った時と変わらない。


「私も…………豪さんを……たくさん感じたい……」


豪と奈美は、互いの唇を堪能しながら、快楽の坩堝に身を投じていった。




出会った時、豪と奈美の繋がりは、口淫する、ただ、それだけの関係だった。


彼に会うたびに魅かれて好きになり、身バレした時、歪(いびつ)な関係と彼への想いに終止符を打つ事を考えていた。


豪と元カノの逢瀬を目撃した時は、連絡手段を全て断ち切り、一生会う事はない、と思っていた。


だけど、『恋の神様』というのは、どこかにひっそりと存在していたようで……。


偶然が重なり合い、再び彼と巡り逢えた。


初めての出会いから一年後の今、なくてはならない存在になっている。


あのエロ系SNSで出会った二人が、結婚に至るなんて、誰が予想しただろう?


「奈美……」


豪が穏やかな笑みを浮かべ、奈美を抱きしめながら名前を呼ぶ。


「豪さん……大好き……」


甘やかで蕩けそうな低い声音に応えるように、奈美も最愛の人を抱きしめた。





——La fine——

ただ、それだけの関係……

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

17

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚