暑苦しいはずの教室に、ふいに、底冷えするような風が吹いてきたようだった。言い知れぬ不安が、冷たい吹雪のように、みなの心を凍りつかせる。
「ゴリ先生のことが関係あるって、どういうことだよ?」
山田の問いかけに、舞夜は淡々と答える。
「その可能性がある、という話よ。山田くんは、先生がどうやって亡くなったのか、知っているかしら?」
「いや、聞いたことないが……」
舞夜は、全員の顔に視線をやり、誰からも答えがないのを確認してから口を開いた。
「大石先生はね、溺死したのよ、生ヶ池で。服を着たままの姿でね」
それは進夢も知らなかった事実だった。
彼が知っていたのは、先生は夏休み中に事故で亡くなったということだけだった。だから、てっきり交通事故か何かだと思っていたのだが。
「でも、それがどうかしたの?」
首を傾げる進夢にかわって、口を開いたのは信二だった。
「それは、確********
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