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758
#バイオハザード
#衝撃のラスト
山根利広
300
しらなみ
60
傲慢決闘編「決着」
曖昧と理想空間。
土煙がゆっくりと晴れていく。
静寂。
立っていたのは――
古流斬だった。
全身傷だらけ。
刀を支えにしなければ立っていられないほど消耗している。
傲慢も倒れていた。
だが、その表情は悔しさではなく満足そうな笑みだった。
古流斬はゆっくり近づき、手を差し伸べる。
「……見事だ。」
「本当に強かった。」
傲慢はその手を握り、立ち上がる。
「はは……。」
「負けたか。」
「いや、凄いな。」
「おめでとう。」
古流斬は少し照れくさそうに笑う。
「ありがとう。」
傲慢も笑い返す。
「楽しかった。」
古流斬も頷く。
「俺もだ。」
しばらく二人は笑い合う。
傲慢は空を見上げながら静かに言った。
「久しぶりに成長できた。」
「お前と戦えたからだ。」
そして古流斬を見る。
「今回はお前の勝ち。」
「……次は俺が超える番だな。」
古流斬は笑って刀を肩に担ぐ。
「ああ。」
「また強くなって来い。」
「俺も止まらねぇ。」
その時、空間の外から拍手が聞こえた。
パチ、パチ、パチ――。
閻魔だった。
「二人とも見事じゃ。」
「これほどの戦い、そうそう見られるものではない。」
鬼たちも息をのむ。
勝敗はついた。
だが、そこに敗者はいなかった。
互いを認め、互いを高め合った最強同士。
この決闘は、勝ち負け以上の価値を持つ戦いとして、地獄の歴史に刻まれることとなった。
コメント
1件
いやあ、いい決着の迎え方でしたね。傲慢が悔しさじゃなくて満足そうな笑みを浮かべてたのが印象的です。「負けたけど楽しかった」って、あれだけの戦いの後だからこそ出せる言葉だなと。古流斬も「俺も止まらねぇ」って言い切ってて、互いを認め合いながら次を見据える関係性が熱いです。勝ち負けを超えた価値がある戦い、しっかり地獄の歴史に刻まれましたね。