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でも、少し気になることがある。
玲央の家庭は少し私との結婚の勢いに呆れていたようだった。
これだから玲央は、これだから…
ずっと玲央の否定ばかりをした。
玲央は私が子供を望まないのもわかった上での結婚だったが、
玲央の両親はどうもそれを望まなかった。
私は両親と疎遠だったからかそんなに深く考えていなかったけど。
作らないとなのかな。
結婚して半年で初めて違和感を感じた。
毎日トライするも、全く妊娠の兆候が見えなかった。
不妊治療ができるほど今は安定した収入がない。
彼のように、玲央には甘えられるほどの財はなかった。
焦れば焦るほど、体調も悪くなっていった。
「もう無理です…」
私の体は、日に日に骨が見えるほど痩せて行った。
玲央は変わらず私を愛してくれているのになんで…
この壁を乗り越えることは難しかった。
玲央が大好きなのに、玲央に救ってもらえたのに、
私は玲央を救えない。
やるせなさでみるみるうちに痩せて行った。
妊娠に焦るなんて私どうしちゃったんだろう。
子供、欲しくなかったはずなのに。
痩せ細り自分らしさが消えていく姿を見て、初めて限界だと思った。
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