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翌日、フランスは上機嫌に出社してきた

周りの社員は微笑ましくフランスを見つめる


プ「なぁロシア。なんか怪しくね?」


ロ「聞いてみるわ」



ロ「よぉフラ…ゲフンゲフン社長。元気よさそうですねー。なんかいいことでもありましたか?」


🇫🇷「おう!」


社員「まさか気になる人でもできたりして…」


🇫🇷「ビンゴ!」


その言葉に社内全体沈黙が走る

その空気をなんとかしようと


ロ「ゲホッゲホッ!ちょww本当ですか?」


🇫🇷「ああもちろん。なんかおかしいか?」


プ「いや別に…」


社員「そのー…誰なんですか?」


フランスは少し腕を組んで黙ったあと


🇫🇷「それがねー…名前わかんないんだよね

オランダの会社に勤めてるらしいけど」


全社員「(オランダの会社!?私たちは眼中にないのか…)」


落胆する社員たち。ここまでの一連で彼らは勘違いをしている

フランスが言っている「気になる」は「興味」を持っている意味であり、決して「恋」ではない

しかしプロイセン含む彼らはフランスの「気になる」を「恋」と解釈してしまっている


ロ「なるほど…オランダの会社にいるのか…」


社員「(これは調査するしかない!


彼らはそれを知らないまま、あっさりと理解してしまった


🇫🇷「…17時か。もう定時」


夕陽の光が窓に差し込む

今日中の仕事を終えたフランスは荷物をまとめ、会社を出る


プ「今だ」


自家用車に乗り、オランダの会社がある隣街へと向かう


社員「プロイセンさんとロシアさん…なんでそんな乗り気なんですか?」


ロ「可愛い後輩の初恋だ。応援しないわけにはいくまい」


プ「同じく」


社員「(…見た目は固そうなのにこんな面白いところがあるんだなぁ…)」


ギャップにやられた社員1人


🇫🇷「確か昨日…ここで…」


あの時声をかけられた場所に辿り着いた

当時は暗かったがはっきりと覚えている


🇫🇷「さすがにないよな…」


ひとまわり見たあと、オランダ会社の本部へと

歩いていく


ロ「気をつけろ、ここからは死角がない」


時刻は19時。まオランダがいる会社の街は自分たちの街よりも賑わっている。その分、路上飲みなどがあちこちに見られるが


綺麗な街の光に包まれながらフランスはオランダの会社の目の前に立った


🇫🇷「(ここに…あいつが…)」


社員「プロイセンさん、側から見れば変な奴に思われるんじゃないすか?」


プ「本当にそれ」


彼らが言っているのはフランスのこと

だが、周りの群衆は隠れて見ているプロイセンたちを変な目で見られている


しばらくすると玄関から1人の男が出てきた


「これはっ!フランス社長!?」


🇫🇷「おっ、よくご存じで」


「当たり前ですよ!貴方の名はこの街にも響いております!」


🇫🇷「…それより貴方の名前は?」


「私の名はインドネシアと申します!以後、お見知り置きを」


🇫🇷「ちょっと待って。君の会社で探してる人いるんだけど」


🇮🇩「誰でございましょう?」


フランスはあの夜の出来事を思い出す


「確かー…着物っぽい服装で、変なとがった帽子をかぶってる…」


覚えていたのはこれだけだった。正直出るわけがないと思っていたが…


「もしかして…江戸様のことでしょうか?」


🇫🇷「あぁ、おそらく」


それを聞いたインドネシアは複雑そうな顔をした。訳を聞いてみると


「あの人はー…とても排外的な人なんです。

特に自分と関わりのない人には」


成程、だからあの時さっさと逃げていったのかと理解した


「もし面識がないのであれば…警戒されること間違いなしかと…」


🇫🇷「いい情報を頂いた」


排外的な人柄…ますます重用したくなってきた

といっても情報はまだ少ないし、また来て情報を集めるとしよう


そろそろ家に帰らなければならないが家帰って飯作るのも面倒なのでそこらの居酒屋で夕食を取ることにした


プ「よし、俺らはここで撤退だな」


社員「なにかいい情報掴めれたといいっすね」


時刻は20時半。居酒屋は仕事終わりの会社員で賑わっている 

酔いで踊りをやり始める者もしばしばいた


🇫🇷「(僕も…会社だけじゃなく、街も発展させたいな…)」


酒とつまみを食べながら楽しそうな光景を眺める。すると


「やめろやめろ!私は酒に弱い!」


「いいじゃないですかーみんな江戸さんの酔ったところを見たいですよー」


江戸?まさかと思って声の方をみると


着物と特徴的な帽子。完全一致だった

彼は同僚にグイグイ押されていた


「奇跡だ…」


フランスは小声でつぶやいた

この機を逃すわけにはいかない。ストーカーじみたことかもしれないが、奴が同僚と別れた時に誘ってみると決めた


飲み会は意外と長く続き、彼らが退店する頃には時間は23時を回っていた


🇫🇷「うおっ!いい空気」


さっきまでの暑苦しく、あったかい空気は店を出た瞬間、一瞬でなくなった

とか感じてる場合ではない、行方を追わなければ


「江戸さーん!また明日ー!」


「おぅ!達者でのー!」


江戸は呑気に鼻歌を歌っている


今が好機

同僚の見えない位置まで江戸が歩いていった後


「やっ、僕のこと覚えてるかな?」


「はぇ?誰ひゃ貴様はぁ」


酔いで口が回らないことになっている江戸に笑いを隠せない


🇫🇷「隣街の会社の社長。フランスだよ」


江戸「知らぬ!曲者めぇ!これで手討ちにぃ

してくれるぅ!」


そう言って抜刀する


🇫🇷「ちょっ!嘘でしょ!?」


フランスに斬りかかろうとしたその時ー

ばたっと江戸は倒れてしまった。酔いのせいで

彼は寝てしまったのだ


🇫🇷「困ったなー」


暗闇の小道で寝落ちしてしまった江戸をおんぶし、フランスは近場のホテルへと連れていった


翌朝


「ふわぁ…えっ!?何処じゃここは!?」


暖かい布団に動揺する江戸


「やぁ、お目覚めかい?」


1人の男、ベッド、前の夜の記憶ない

彼は察して赤面する


「破廉恥だぞ!人の寝込みを襲って!」


🇫🇷「いやいやそんな煨なことはしてないよ

君に話があってきたんだ」


江戸「それより貴様は…」


誰か聞こうとした瞬間、彼は思い出した

あの夜、家に帰る途中、若者を見つけたので

話しかけたら…


「まずい!オランダに叱られる!」


🇫🇷「待ってよ!」


フランスは江戸の手を握る


「貴様!破廉恥してることに気が付かぬのか!」


🇫🇷「違うんだよ!」


江戸は長年の経験(?)から彼はそういう目的でしてるわけではないと判断した


🇫🇷「単刀直入で申し訳ないんだけど… 

    君、僕の会社来ない?」

その頃、オランダの会社では…


社員1「江戸さん、来てませんね」


社員2「きっと飲みすぎて体調崩したんでしょう」


🇳🇱「ちょっと!江戸は酒に弱いんだよ!

なんてことしてくれるんだ!」


怒ってやってきたのはオランダ。この街の上場企業の大社長である


社員1「でもー…社長は江戸にぞっこん❤️ですよね?」


🇳🇱「なっ…///そういうわけではない!///」


社員2「まぁオランダが好きになる理由もわからなくもない」


楽しく話してる中、一つの電話の音が鳴る


🇳🇱「はいこちらΔ会社。…γ会社のオーストリア社長?どうした。…え? 

社員を引き抜かれた?





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