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「社員を引き抜かれ…どういうことだ?」
「やられたよ…退職届も出さずに勝手に転職しやがって…しかもあいつ…お気にだったのに!」
電話越しに聞こえる怒号。そうとつ腹が立っていることがわかる
「お前も気をつけろよ?」
「あ、あぁ…」
誰かを聞かずに電話を切ってしまったが大体察していた
同じく大企業で、こんな大胆なことを仕掛けてくるのはあいつしかいない
江戸「なぜお前の会社に行く必要があるのだ」
🇫🇷「君は今の会社に満足できてるの?」
江戸「勿論じゃ。仲間思いな社員に…優しい
社長///って私は…」
赤面する江戸を複雑そうな顔で見つめるフランス
多分江戸は…
江戸「とにかく、お前如きに降るわけにはゆかん!出ていけ!」
🇫🇷「へー…?僕がいくら信用できないからと言って、隣街の社長にそんな態度取るんだ?」
江戸「あぁん?そんなの関係ないわい!」
強気でフランスに言う江戸
🇫🇷「…あっそ」
意地でも変えないつもりだ。こうなったらもう
最終手段。あまりこういう汚い手は使いたくなかったけど…
江戸「なぬっ!?」
力強くベッドに押し倒される
🇫🇷「まだ朝だけど…僕のことしか考えられないようにさせてあげる」
江戸「な、何をする気だ!」
フランスは仰向けになっている江戸の頬に手を置く
江戸「貴様っ!破廉恥する気か!」
🇫🇷「君が素直に従わないからこうなるんだよ?」
江戸「そんなの建前で…本当はそう言うことしたかったんだろ!」
🇫🇷「いや?僕は目的のためなら手段を選ばない。今までも、この先も…」
自分で言うのもだが、昔から自分の体は良くできた方だったので、こうやって誘惑して落とすことも父さんから教わったりしたけど…
🇫🇷「今なら後戻りできるよ?」
さっきよりも顔が近くなる。江戸もびっくりするほどの美顔に目を逸らしてしまう
🇫🇷「こっち向いてよ…ねぇ?」
江戸「…クソッ」
社員の引き抜きーー
オランダはそのことがずっと脳内に残っていた
明日は我が身の可能性もある
そんなことを思うと焦りがやまない
オランダは江戸の机を見る
「大丈夫かなぁ…」
やっぱり違和感を感じる。無断欠勤しないはずのあいつがするなんてどれほどの異常事態なのだろうか…
「まさか…」
もし、万が一。万が一
あいつに引き抜かれたとしたら?
🇳🇱「嫌だ…やっぱり心配だ」
決意を決めたオランダは席を立ち、外へ出ていく
社員「ちょっ、社長!?」
🇳🇱「悪い!すぐ戻る!」
夜の道を1人でフラフラ歩く奴だ。
それにあの小柄で優しい瞳…
何者かに狙われる可能性は十分にある
でもそれが本当になるなんて…
「これは…かすてらと言うのか…?美味い!こんなに美味しき物は初めてじゃ!社長!
感謝する!」
🇳🇱「っ…///あのー…社長じゃなくてさ、オランダって呼んでくれない?」
「オランダ?貴方はオランダというのじゃな!
感謝するぞオランダ!」
あいつの笑顔に惹かれたのが始まりだった
それ以降、あいつの行動全てが眩しく感じるようになってしまった…これがいわゆる…
って、なんで回想しているんだ。今すべきことはあいつを…あいつを見つけ出すことだ
フランスには悪いが…あいつは誰にも渡さない
オランダは街の人々から事情を聴取した
レストラン、スーパー、喫茶店…街を歩き回りあいつを探した
でも、情報は得られなかった
🇳🇱「クソッ…どこだよ…」
ずっと走ってばっかりだったので息切れし、
深く呼吸する
もう手遅れなのかもしれない
俺のバカ…
「お、オランダ社長様!?」
🇳🇱「だ…れだ?」
従業員「いやいや、呼吸の音が酷かったのできてみれば…こんなところで…何を?」
🇳🇱「俺の…しゃい…大切な人を探してるんだ…こんな奴」
一枚の社員を従業員に見せる
すると
従業員「これは…今中の…六階504号室のお客様でしょうか?」
🇳🇱「っ!!」
そう聞いた瞬間、体が動いていた
従業員「ちょっ!話はまだ…」
体はもうとっくに限界を超えている、だが1秒でも早く。早く。早く…
やっとの思いで俺は六階に辿り着いた
504号室…504号室…
壁にもたれかかりながら歩き、ようやく部屋の前についた
しかし、そこで部屋の中から聞こえてきたのは
「んむっ…やめっ…あぁ…」
「ふふっ、感じてるじゃーん」
「これ以上は…いやっ…」
🇳🇱「〜〜〜〜!!!」
言葉にならない叫びが心のうちに響く
一心不乱に俺は力の限りドアを殴った
ゴオンッ
鈍い音が響いた
江戸「っ!!」
🇫🇷「おっと誰か来たようだ…」
フランスは玄関へと足を運ぶ
驚くことにドアはすこし歪んでいた
🇫🇷「ちょっと…いいとこなのに…」
🇳🇱「貴様ぁぁぁぁ!」
顔が見えた瞬間、右ストレートを放とうとする
それも虚しくフランスに受け止められる
🇫🇷「思ったより早かったじゃないか…オランダ?」
🇳🇱「テメェ…俺の江戸に何しやがる!」
🇫🇷「キレすぎておかしくなってるんじゃないの?いつから江戸はお前のもんだと錯覚してた?」
ドゴッ
またもや鈍い音が鳴り響き、フランスの拳は
オランダの鳩尾を打った
「カハッ…うぐっ…」
オランダはその場に倒れ込み、エビのように悶える
「社員も守れない社長がこんな無様を晒すなんてねぇ…」
と、そこに
🇫🇷「おっと」
キッチンにあったナイフを江戸は振りかざす
江戸「これ以上…オランダを苦しませるな!」
🇫🇷「知るか。それは僕次第だろ?」
蹴りでナイフと手を引き離す
🇫🇷「まぁいいか」
フランスは無理やり江戸の手を引き連れ
🇫🇷「ここでお前のだーい好きな江戸の醜態を晒してやるよwwフフッ」
🇳🇱「このっ…悪魔が…」
江戸「やめろ…離せ!」
🇫🇷「だったら僕の会社に降ると言え!」
江戸「っ…」
江戸はいまだに苦しんでいるオランダを見る
🇫🇷「答えは依然となしっと…さぁ、もっと楽しませてくれよ?」
江戸「やめっ…んむっ…んあっ…///」
クソッ…なんて情けない奴なんだ俺は…
なんて弱いんだ俺は…1人も守りきれないなんて…
しかしオランダは偶然落ちているナイフを見、
手に取る
🇳🇱「(こういう手は使いたくなかったが…あいつのために…!)」
力を振り絞って立ち上がり、ナイフを両手に取り