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北朝鮮と韓国♀のNL小説
最後ちょっと不穏です。
アメリカと別れた後、他の国からの視線が物凄かった。
イタリアやフランスは私の姿を見ただけで、セクハラや暴力は受けていないか確認しに来てくれた。
お兄ちゃんはお兄ちゃんで、アメリカと話をしに別室へと去っていった。
そして北朝鮮は、何を言われたのかもう察したらしかった。
「………..にゃぽん」
「ごめん北朝鮮。
やっぱアメリカには何でもお見通しみたいね」
情報収集の出だしから痛恨のミス。これを挽回するのは難易度が高そうだ。
だが諦める訳にはいかない。
本気で韓国を救うなら、この程度のことで凹んでいられない!!
二人の中の決意が再び固まった。
そして、そんな状況に割って入るかのように
とある国が話しかけてきた。
「あれぇ?珍しい組み合わせアルな」
今では聞き慣れた特徴的な喋り方。にゃぽんは振り返る前にうげぇ、と声を漏らした。
「中国….」
「おい。何アルその嫌そうな顔は」
「え〜そんな顔してるつもりじゃなかったんだけどぉ?」
にゃぽんの猫被りが発動する。
この女、東アジアの国以外がいる場では愛らしい仮面を被ってイメージアップに尽力するのだ。
まぁ最近はいくつかの国に見透かされ始めているのだが……
「つかお前、さっき美国と何の話してたアルか?アイツめっっちゃ悪いカオしてたネ」
「や〜ちょっとね。まぁ色々と話してたというか……」
そろそろと目を逸らして誤魔化すにゃぽん。
中国は訝しげな目を向けながらも、北朝鮮に書類を渡して着いてくるよう指示してきた。
「ま、にゃぽんのことだしロクな事じゃねーアルな。あんまりやらかすなヨ〜」
「あ・ん・た・が・言・う・な・!」
シャーッと小さく威嚇するにゃぽんを後ろ目に、北朝鮮は中国に着いて行った。
「ところで北朝鮮」
「はい、何でしょう」
「お前の捜し物については我も協力してやるネ」
突然の発言に驚愕する北朝鮮。そんな彼を、中国は笑顔で見つめる。
「我は美国と違って仲間想いアル。何か情報収集で困った事があったら何でも言うヨロシ」
「……!!ありがとうございます!」
この人はやっぱり優しい。少し意地悪で、金に汚い所もあるが、それでもすごく仲間想いだ。
そんな部分に惹かれて、世界から見放された俺はこの人を選んだ。
韓国との関係も認めてもらえているみたいで、西欧の連中よりもよっぽど話が通じる。
“この人は、信じられる。”
俺はもう一度頭を下げた。
「本当に、ありがとうございます……」
「ふふ、お前は素直でいい子アルなぁ。この程度どうって事ねーアルヨ」
珍しく目を輝かせる北朝鮮の頭を、中国は優しく撫でたのだった。
〈??side〉
暗闇の中、
鎖に繋がれた少女は血の気の無くなった顔で地に伏していた。
「…………….」
床には粉々に割られたピアスが散らばり、
欠片をかけ集めようとした少女の掌は真っ赤な液体に染まっていた。
「──────……」
泣きすぎて掠れた声では、言葉にならなかった。
少女は救いを求めている。
“北朝鮮….早く助けに来て……。”
to be continued……
コメント
11件
上天しましたね!そもそもなんでそんな語彙力高いんだよぉぉ!!!! あとフォロー失礼
奇々怪怪なぜこんなにすごいのだ