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#リゼロ
すず
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第87話『静かなる知略』
中華連合武闘場。
本戦一回戦・第三試合。
実況が声を張り上げる。
「第三試合!」
「趙代表――」
李牧!!
歓声の中、李牧がゆっくりと闘技場へ入る。
穏やかな表情。
一歩一歩、落ち着いた足取りだ。
続いて。
「虹代表――」
「シヴァ!!」
シヴァが静かに歩み出る。
観客席から、なおきりとじゃぱぱが声を掛ける。
「シヴァ!」
「自分らしく!」
シヴァは軽く手を上げて応えた。
闘技場中央。
二人は向かい合う。
李牧が微笑む。
「お会いできて光栄です。」
「黒龍大戦では共に戦いましたね。」
シヴァも笑顔で頷く。
「はい。」
「でも今日は仲間じゃない。」
「全力でいきます。」
李牧は一礼する。
「望むところです。」
李丙が右手を上げる。
「始め!」
ゴォォォン!!
開始の鐘。
しかし。
二人とも動かない。
観客席がざわつく。
「どうした?」
「始まらないぞ?」
しばらくの沈黙。
やがて。
シヴァが先に口を開いた。
「李牧さん。」
「僕を誘ってますよね?」
李牧は穏やかに笑う。
「ええ。」
「ですが、乗ってきませんね。」
シヴァも笑った。
「乗ったら負ける気がしたので。」
その会話を聞き、観客席の王翦が静かに呟く。
「互いに心理戦か。」
桓騎は笑う。
「地味だけど、一番厄介な試合になりそうだ。」
その瞬間。
シヴァが一気に踏み込む。
「はっ!」
鋭い一撃。
だが。
李牧は最小限の動きでかわす。
「速いですね。」
シヴァは追撃せず、すぐに距離を取る。
「やっぱり簡単にはいかないか。」
李牧も構え直す。
「あなたも、思っていた以上に慎重です。」
両者の間に再び距離ができる。
派手な打ち合いではない。
しかし、一歩踏み間違えれば勝敗が決まる。
そんな極限の駆け引きが続いていた。
会場全体が息を呑む。
果たして先に相手の隙を見抜くのは――
趙の天才軍師か。
それとも、虹の冷静なる戦士か。
コメント
1件
おお、第87話「静かなる知略」、めっちゃ良かったわ…! 互いに探り合う心理戦、開始の鐘が鳴っても動かない緊張感がたまらんかった。シヴァが「乗ったら負ける気がした」って言い切るところ、冷静でカッコよすぎる。李牧も余裕の微笑み崩さないし、この二人の駆け引き、脳筋じゃない戦いが本当に好き。次が気になりすぎる🔥