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その後、ナースコールで看護師を呼び、
たくさんの医師たちが入ってきた。
全身に火傷を負い、体の機能も低下しており
植物状態になるかもしれないとまで言われていたが
セントラル病院の適切な医療技術により一命を取り留めることができた。
まさに
医師「奇跡、ですね。
よかったです。」
医師の人はそう言った。
____
その後、私は今起こっている現状を話した。
啓悟くんは黙って聞いていた。
そして、最後に
「…そうですか…」
それだけ言って、また目を瞑って意識が無くなってしまった。
『啓悟くんッ!!!!』
怖いよ…!!
また…ずっと意識が…
ナースコールで看護師を呼ぶと
バタバタと
「すぐに担当の医師を呼んできます!!」
と。
怖いよ。
怖い。
怖くなる度
何度も、何度も現実を思い知る。
____
あれから朝になり、私は啓悟くんの病室で
一夜を過ごした。
会社にはしばらく休みをもらった。
携帯で事態を把握すると
異能解放戦線は、解放軍が撤退した事で
事態は終末を迎えた。
ヒーロー、人々を含め犠牲者多数。
更に、
ニュースによれば、凶悪ヴィランを収容していた施設が破壊されたそう。
世間に凶悪ヴィラン達が解き放たれたそう。
そして募る
人々の警察へ
そして、ヒーローへの不信感、憎しみ…
朝…、
寝落ちをしてしまい
大きな声で目を覚ます。
「何も救えてないじゃないか!」
「何をしていたんだ警察は!」
「もうッ…お終いだ…」
「ヒーローはなんのためにいるんだ!」
「エンデヴァー!ヒーローやめろ!!」
「ヒーローの意味は!」
「私の家族を返せ!」
窓から外を見ると、
たくさんの人が。
マスコミやカメラを持った人まで病院前に押し寄せていて。
大きな色紙を持った人が何人かいて
そこには
「エンデヴァー、ヒーローやめろ」
「エンデヴァーヒーロー失格」
「ヒーローの存在意味とは?」
全ての矛先が、エンデヴァーさんに。
なんで____
なんでこんな____
カーテンを閉める。
まだ点滴がつけられ、酸素マスクやモニターがつけられた啓悟くんを見る。
「ッ…すぅ…ッすう…」
肩を揺らし、呼吸はしている。
『啓悟くん…』
名前を呼ぶも反応はない。
こんなの…
『死んだか眠ってるかどっちだか分かんないよッ…』
涙がまた、落ちる。
どんだけ泣いてるんだろ、私。
顔を洗い、病室のシャワーを借り
身なりを整える。
『ちょっと…お水かなんか買ってくるね』
昨日の朝から何も食べていない。
こんな状況だと言うのにお腹をすく自分が許せないけれど、何度泣いたって状況は変わらない。
何か食べて一旦落ち着こう。
そう、思い、病室のドアを開けた____
ガラッ
ドンッ
?「ッ!すまない!」
誰かにぶつかった。