ちょい暗め
というか腐要素あるのかこれは……強いて言うなら米日米
イギリスが喋りまくるだけ
安定のブリカス
第二次世界大戦の話が含まれます。苦手な方は回れ右
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どうだい?この前仕入れた紅茶は。美味しいだろう?
そうか、それは良かった。君の所の茶菓子に合うように茶葉を選んで正解だったね
それにしても…君の所の…嗚呼、そうそう。フランスパンだっけ?相変わらず硬いね。でも美味しい。流石は美食国家と言ったところか
どうしたんだい?そんなに焦った様子で。国中の人達が集団ストライキにでも陥ったか?
フフ、すまない。ジョークだよ。でも君のストライキ癖はどうにかした方がいいと思うよ。前なんか会議にも来なかっただろう?君がイタズラに仕事を放棄すると、何故か私が怒られるんだ。『ちゃんとお前から言っておいてくれ』ってね。昔からの喧嘩仲間だからかな。100年戦争ももう懐かしいね
ん?その話は辞めろって?嗚呼、君のところの”聖女”を思い出すのかな?
ハハッそんなに睨まなくても良いじゃないか。まあ君のところの”聖女”には悪い事をしたという自覚はあるよ。寄りにもよって、”聖女”を”魔女”として処刑したからね。良いじゃないか、結局私のところでも”聖女”として認められたのだから。
話を逸らすな…ってそんなに怒らなくても良いじゃないか。折角の紅茶が冷めてしまうよ
……まあそんなバチバチしていた私達が2回にも渡り手を組むとわね。第一次世界大戦に第二次世界大戦。どちらも世界を巻き込む大戦争だ。第二次は特に
その2つの大規模な戦争の中で、私たちはどちらも勝利を収めている。勿論、嘗て私達が親権争いをしたアメリカもね
フフ、汗が伝っているよ?暑いのかい?可笑しいなあ今は冬のはずだし、着込んでいる私は一つも汗をかいていないのだが
フフ、冗談はよそうか。君も分かっているのだろう?気付いているのだろう?でも私たちは自分の身可愛さに他との貿易を閉じ、ブロック経済を確立した
アメリカの恐慌から始まった大不況は世界を大きく巻き込み、いつしか世界恐慌と呼ばれるまでに至った。私と君のように、植民地の多い国は植民地とだけ貿易をするブロック経済をした。アメリカはその莫大な自国の土地を利用し、ダムの建設を名目に失業者を減らすニューディール政策をとった。だが植民地のない、土地も広くない国は一体どういう行動をとったかな?
…正解だよ。随分重苦しく言うんだね。そう、ファシズムだよ。ファシズム…外国への侵略政策をとる独裁制。第一次世界大戦での敗北で植民地を没収され、多額の賠償金の支払い義務があるドイツ。そして、植民地の少ないイタリア王国と大日本帝国
ブロック経済も出来ない。ニューディール政策も出来ない。そんな三国が手を出したのがファシズムという制度。とにかく自国を救うため、外国への侵略を始めた
フフ、フフッフフフ…可哀想なアメリカ。折角もう戦争をしないように国際連盟を作ったのに、絶対的な権限を持つ常任理事国の中の三国が抜けて、もう一度戦争が始まってしまうとわね。正に不幸だ。嗚呼、でも国際連盟にアメリカは参加してなかったね。言い出しっぺなのに。そういう所がまだまだ子供だね
ん?どういう事だって?そのままの意味だよ。アメリカは突発的に行動して、ヒーローに憧れていて、言うことを聞かない。紅茶だって捨てたし……はあ…あの子はやっぱり私の元へいた方が良かったんだよ。ずっと私に支配されてさえいれば、こんな不幸を撒き散らす事は無かっただろうね
…日帝くんの事も、惜しいことしたかもね。日露戦争のときに日英同盟を結んだけど、同盟国の好でブロック経済の中に入れていれば……
そうすればアンタに依存していたかもねって?フフ、どうだろうね?貿易においてはそうなるかもだけど。元同盟国だからね、日帝くんの事はよく知っているよ
ん?気になるかい?……私がタダで教えるとでも?
……アッハハハ!冗談!冗談だよ!フフッ君がそんなに真に受けるとは思わなかったよ。よっぽど気になるみたいだね。じゃあ、特別に教えてあげるよ
日帝くんの国旗、覚えてる?純白に紅い日の丸。あまりの美しさに国旗を売ってもらおうとしたこともあったよね。でも、あの国は真逆だ
純白とは程遠い鉛色だ。貿易という表では依存しているけど、裏ではどうかな?彼の裏は鉛のように鈍い黒だよ。腹黒っていう言葉を知っているかい?それだよ、正にね
きっと彼が芯に依存するのはアメリカだけだ
敵同士だろ…だって?そんな事あの2人には関係無いんだよ。
純白のフリをした鉛と不幸をバラ撒く光
鉛は光にこそ裁かれるのを願っている。黒が黒を裁いたところで黒しか生まれない。が、白が黒を裁いたら黒にはならない。日帝くんも平和になりたかったんだろうね。次こそは白に近い黒になりたかった。だから裁かれたかったんだ
だけど光は鉛を裁きたくなかった。元を辿れば光が全ての原因なんだ。光が鉛を連れ出し、ファシズムへ走らせた。その責任を暴力では無い違う方法で取りたかった。
なんせ彼はヒーローに憧れ、ヒーローの性質を知っている。ヒーローは敵を倒し、敵は退場する。そんな敵に鉛をならせたくなかった。だが、世間はそれを許さない。光は苦渋の思いで鉛の自覚すらしていない最後の願いを叶えた
だからこそ、日帝くん……いや日本は真にアメリカに依存し、アメリカも日本に依存している。
そこに私達がつけいる隙間は無いさ
フフ、アメリカも日帝くんもとっても可哀想だよねえ。よりによって敵同士だなんて
君もそう思うだろ?可哀想で、惨めで、残酷で、とっても可愛らしい
2人とも手に入れたいよ
おっと、話に熱が入りすぎてしまったね。さあ、お茶会の続きをやろうじゃないか
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こんにちは由珠です
前からこういうの書いてみたかった
今日水曜日じゃ無いんですけどカンヒュBLのストックがありすぎるので投稿しました
水曜日には違うの出します
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