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今回の登場人物︰今井小夜(主人公。書店員)、女性(大学生らしき美人)、その他(男性、警察)
※第1話~第3話までを見てから見ることをおすすめします
8月20日。今日は月曜日。小夜は、いつも通り働いていた。今日は雨のせいか、人は少なかった。仕事が楽になる、そう思いながらレジをしていると、
「離してください!」
そう聞こえた。だがこの声、小夜は聞き覚えのある声だった。レジに並んでいる人がちょうど居なくなったので、声が聞こえた方に向かった。すると、
小夜(あの人…!)
なんと、先程の声はあの女性のものだった。女性は、手を男性に掴まれていた。(助けたい)、そう思っても、女である小夜にとってはとても危ないことだった。何か出来ることはないかと考えたが、警察を呼ぶとしか出てこなかった。だが、警察はもう呼んだらしく、それ以外に出来ることが思い付かなかった。
小夜(待てよ?私が囮になれば…)
小夜は自分が囮になる方法を思い付いたが、それは危険すぎる。でも、そんな事を考えることもなく、小夜は一直線に女性の元へ行った。そして、男性の手首を掴んだ。
小夜「離してください。女性が嫌がってるでしょう?」
男性「うるせぇ!離せ!」
小夜「女性も、今そう思っていると思いますよ」
小夜がそう言うと、男性は女性の手首を離した。それと同時に、警察も来た。
小夜「この人です。お願いします」
男性は警察に連れて行かれた。
女性「あ、ありがとうございます」
小夜「とんでもないです。怪我はありませんか?」
女性「大丈夫です。ありがとうございます」
小夜「では、またどこかで会いましょう」
そう言って小夜が本屋へ戻ろうとすると、
女性「あの!」
女性が小夜に話し掛けた。
女性「お礼に、何か買わせて下さい」
小夜は微笑んで案内した。約15分後、女性がレジへ本を持ってきた。女性が買ったのは、小説3冊と、漫画2冊の計5冊。
小夜「いつもありがとうございます」
女性「こちらこそ、いつも丁寧な対応ありがとうございます」
そんな会話をして、女性は出て行った。小夜は、〈人を救った〉ということを嬉しく思った。