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房からぶどうの実をもぎり、口づけるように一粒を含む。
ころりと舌で転がしてから歯を立てると、ぷちっと皮が弾けて、じゅわりと果汁が広がる。
どこか官能的で甘美な舌触りだ。
ゆっくりともったいぶるように、けれど怠惰に、繰り返す。
ソファに預けた身体が回数を重ねるごとに沈んでいくのがわかる。
それに比例するように、思考も深く潜り込んでいく。
ぶどうを押し込んでいたはずの指先に歯が当たった。
ああ、どうしてくれよう。
気づいて認識してしまえば、僅かすらも耐え難い。
こうしている一瞬の間すら、わたくしを蝕む存在が許せない。
姉の偽物が、亡霊となり三十年の時を経て、再びわたくしの邪魔をしている。
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