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学年一の優等生様には
才能がないらしい。
# prsk夢小説注意
# 魔法学園パロ
12⁄02
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コンコンと、教室の扉を叩く。
「宵崎さんと東雲さん、居ますか?」
「あ、___さん?居ますよ。
今、呼びますね。」
そして、遠くから名前を呼ぶ声が聞こえる。
『宵崎さーん、東雲さーん。
___さんが呼んでるよー。』
『あ、うん。今行くね。』
ガチャ。
扉が開く。
「まふゆ。授業お疲れ様。」
「おつかれ。」
「うん。お疲れ様。」
「はー、疲れた。」
「絵名、昨日作業長引いてたもんね。」
「うん。絵があんまり上手くいかなくて。」
「…それで、今日
眠りかけてたんでしょ?」
「えっ、なんで知ってるの?」
「…さっき、そっちのクラスメイトと
すれ違う時に聞こえたの。」
「うわ、最悪。奏、私なんか
寝言とか言ってた?」
「ううん。特に言ってなかったよ。」
「そっか。それならよかった。」
5限目が終わり、3人で話していたその時。
ドカンッッ!!!
『はっ、!?!』
『やだ、何?今の音…』
『なんか外からした気がするけど…』
『お、なんだ?参戦するか? 笑』
『やだよ、銀の私達が行っても
足でまといにしかならないでしょ』
外から大きな破裂音がした。
瞬間、教室に居た同学年の子達が
廊下に溢れ出てくるのが見えた。
「はーい!センパイ方のみなさーんっ!」
その数十秒後、ピンク色と
オレンジ色の綺麗な髪の人が来た。
声が聞こえたのは左廊下の端…
だから私達からそう離れては居ない。
「生徒会の花里みのりです!」
「鳳えむですっ!!」
「今、外で”緊急事態”が起きたので、
「一般生徒の皆さんは
避難を開始してください!」
どうやら声の主は
生徒会書記の花里みのりさんと、
先程私の所に来た鳳さんらしかった。
『緊急事態…って、え、やばくない?』
『やばいよな、早く_』
ざわざわする同学年をよそに、
「ま、まふゆ、絵名。避難しよう。」
動揺している奏の声が耳に入った。
「うん。移動しよっか。奏、大丈夫?」
そして、震えた声を心配したのか、
絵名が奏に近寄る。
「皆さん!早くしないと
巻き込まれちゃいます!
お願いですから避難にご協力を!」
花里さんがあわあわしてるのを見て、
私は、無意識に花里さんに近づいていた。
「あ、…朝比奈さん?」
「朝比奈センパイ…?」
そして、皆に声を掛けた。
「みんな!こっちに歩いてきて!」
「花里さん、こっちですよね?」
「…あ、は、はい!こっちです!」
「朝比奈センパイ、
ありがとうございます!」
階段を下りながら、
左隣に居る鳳さんがそう感謝してくれた。
「どういたしまして。
…それより、何があったの?」
「生徒会役員も来るなんて、
よっぽど事が無いとないはずだけど…」
「あ…えっと、実は……」
「…魔物が突然、現れたんです。」
「魔物?それなら生徒会だけ、
というか一般生徒でも退治でき_」
「違うんですっ、」
「え?」
「今回現れた魔物は、」
「S級の…危険な魔物なんです。」
その言葉を聞いた時、
私は自分の耳を疑った。
なぜなら、S級なんてそう
ポンと出てくる魔物じゃないから。
かなり希少で、貴重で、そして危険。
だからこそ、学校の
実技の授業でも見た事なんか無い。
勉強でも、少し教科書に乗っていたくらい。
「…とりあえず、今はみんなの
安全を確保しないとだね。」
「はいっ!鳳えむ、頑張ります!」
そうぴしっと手を挙げた鳳さんの姿は、
柔らかいのに、絶対的な”覚悟”が見えた。
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