※このお話を読むときのポイント💡
情景や、登場人物達を自分の自由に想像しながら物語を読むと、より楽しめますよ♪
このお話には暴力表現があります。苦手な方は読むのをお控えください。
第六章 テスト
昨日、あの場所で笑い合った2人は今___
絶望に満ちている
なぜかって?
それは___
___昨日
〈花火綺麗だったねぇ〜!〉
『そうだな!!』
声が大きい……
そんな傍で大声出さなくても聴こえるって…
〈あ!!〉
びっくりした……
清水と同じくらい大きな声が林の中響いた
声を発した日比谷さん
どうしたのだろう…
『ど、どうした…!?』
ほら、清水だって戸惑ったような声を出している
〈テストだよ!テ・ス・ト!!〉
『( ゚д゚)ハッ…!』
いや、気持ちを顔文字で表すなよ……
でも、たしかにそうだ
この1週間後に期末テストがある
時期的には7月下旬である
これから夏休みだと言うのに…
〈よ〜し!じゃあ安心して夏休みを迎えるために!〉
『お〜!』
なんか意気投合してるし…
___で、今に至る
〈__とは言ったものの…〉
〈勉強やだ〜!!〉
『嫌だ〜!』
…そうなるよね、
まあ、僕は日頃から勉強しているから問題はない
___と安心していたのに…
『あ!そうだ!琉生お前頭良かったよな!』
え、
い、嫌な予感がする……
『俺たちに教えてくれよ!』
〈それいいね!〉
〈ということで、琉生よろしく〜!〉
___やっぱり…
嫌だな…
1週間後
[テスト開始!]
先生の合図で皆が一斉にテスト用紙を表に返す
そして、一斉に用紙にペンを走らせる
__キーンコーンカーンコーン…
鐘の音で皆ペンを止める
そして用紙を回収し、テストが終わった
〈おっわったー!!〉
『やったぜー!w』
「ははは…、w」
なんで、こんなに喜んでるんだろ…
「まだ1教科しか終わってないよ?」
〈ばっか!私たちを現実に引き戻すようなこと言わないで!〉
『んだぞ!琉生!』
「えぇ…」
だが、あっという間にテストは終わり、僕たちは屋上で話すことになった
〈つっかれた〜…!〉
『それな〜』
「で?テストはどうだった?」
〈琉生くーん??それはまだ先の話でしょう!〉
『そーだぞ?w』
『だがな、俺は終わったと思ってるぞw』
〈私もー!〉
「何でそんなに楽しそうに言ってるんだ…」
意味不明なテンションで話す二人を見て、僕は思わず微笑んでしまった
第7章 波乱
〈そういえばさー?〉
『なんだ?』
〈2人って部活入ってたりする?〉
『ん?ああ、』
『俺は、バスケ部、琉生は写真部だよ』
〈えー!意外!〉
彼女は、僕が写真部なのが意外だったらしい
何が意外なのかわからないが…
そして、何やら2人で話している内容が
“彼女も部活に入りたいらしい”という話題だった
『いいじゃねーか!』
結局どうなったのだろう…
〈ってことで!よろしくね!せーんぱい?〉
ポンッと、僕の肩を叩く日比谷さん
は?
どうやら、彼女は写真部に興味を示し、体験入部に来るらしい
そして、お察しの通り僕は日比谷さんが来る部活に行きたくなくて、帰ることにした
…が、
__うん、何かなこの状況
屋上…なのはいいんだけどさ、
何で僕なんかが、クラスの陽キャ達に囲まれているのだろう
いや、囲まれているというか、迫られている(?
〚ねえ、あんたうざいよ?〛
…は?
いや、急に言われましても…
〚夕華ちゃんさー、あんたのせいで私らと遊んでくれないんだよねー〛
〚あんたさ?なんか夕華ちゃんにした?〛
いやいや、何かって…僕がそんな危ないことできないことくらいわかってるだろうに
てか、なんで僕…?
僕のせいじゃなくて、日比谷さんの気まぐれだろうに、
〚ねえ、何か言ったら?〛
「………」
言えねぇー、日比谷さんのただの気まぐれ、なんてさ
てか、僕何もしてないから何も言うことないんだが…
〚ねえっ!?〛
「…僕は何もしてません」
げ…、こういうの逆にキレさせちゃうやつだ…
〚は?ならなんで私ら夕華ちゃんと仲悪いのよ〛
だから、知らないって…
面倒くさいなぁ…
そんなの、日比谷さんが気に入らないか、ただただ嫌いなのか
そんなこと僕が知るはずもない
それに、そんなことさせたあんたらが悪いだろ…
僕に八つ当たりするなよ、てか逆ギレやめろよ…
僕は久しぶりに腹が立ちそうなのをぐっと堪え、女子生徒達の横を通り過ぎようとした
__その時
ドコッ_
「っ…!?」
僕の腹に感じたこともない痛みが走った
「ゲホゲホッ…」
〚ははっ、wやばーw〛
〚あんた男なのに体重軽いのね?〛
〚吹き飛んだじゃんw〛
三人の女子がそれぞれに声を発する
僕はお腹の痛みに耐えられず、立つことができなかった
〚まあ、今回はこんくらいで許したげる〛
〚これから、毎日放課後ここに来い〛
女子生徒のリーダーらしき人が言った
はぁ…、やばいな…
だいぶ…腹痛い…
痛みを堪え、立ち上がり家への帰路についた
__翌日
〈ねーえ〜なんで昨日部活来なかったのー?〉
〈私待ってたんだけどー〉
「…ごめん」
〚あ、いたいたーw〛
げ…、会いたくなかった…
女子生徒は、僕の椅子に手をかけ
〚今日も来いよ?〛
脅してきた…
もしこれが清水なら、逆にブチギレていただろう
相手をぎゃふんと言わせて…
この状況を今すぐ変えてしまうんだろう
でも、僕には無理だ
「…わかった」
〈あれー?二人って仲いいの?〉
〚まーね?w夕華ちゃんも仲間入るー?〛
〈んー、いいや!私は貴方達といたくないからね!〉
うわ…、ズバッと言うな…
〚っ…、あっそ!〛
うわー、昨日の威勢が嘘みたいだ…
日比谷さん強すぎ…
絶対怒らせないようにしないと…
うわ…、放課後だ…
嫌だなぁ…
逃げようかな…
……いや、駄目だ。
大丈夫だ、きっと
〚あ、来たんだ〛
いや…あんたらが来いって言ったんだろ…
〚ビビってこないのかと思ったーw〛
〚ま、来なかったら来なかったで、もっと痛い目見るかもしれないからねー?ww〛
ですよねー…
…何分経っただろう
殴られ続けて、痛くて
痣ができて
服に隠れるところばかり、いじめの才能があるのか?
それとも、見つかるのが怖いだけなのか…
〚ふぅ…、疲れた〛
〚でも、ストレス発散できたわー、サンキューw〛
〚てか…、今日の夕華なんなの…!〛
…ん?あれ?
昨日まで夕華”ちゃん”って呼んでたのに…
さすがにムカつき始めたか…
〚優しくしてやったらつけあがりやがって…!〛
〚許さない…!〛
〚あー!またムカついてきた…!〛
ドコッバキッ…
あー…、本当に、
僕は道具か何かかよ…
最近…学校生活も、なんとなく楽しくなってきたのに
なんかもう、嫌になりそうだ
助けてって、言いたい
だけど、僕にそんなことを言える相手なんて……
ぱっと思いついたのは、何故かあの二人…
ふと、星空を見上げて倒れ込んでいた僕の目の前に
いるはずのない、2人が現れた、
あーあ、妄想が具現化してるよ…
いくら二人のことを考えていたって、都合よくこんな時間に来るはずないだろ
…い…、…る…い、
〈『琉生!!』〉
2人が同時に声を発した
まるで息を合わせたかのように
僕はこの光景が嘘じゃないと理解して、
男なのに、泣いてしまった
2人に縋ってしまった
もう、それはそれは大きな声で
大粒の雫を流しながら
2人は優しく撫でてくれた
今になってようやく実感する
…あ、僕って二人のこと友達って思えてたんだ…
夜の静かで広大な星空の下、僕は何時までもやまない泣き声を発した
えー、今回めっちゃ下手だわ…
暴力表現とか苦手すぎる…
むずいですね…、
それに、めっちゃめんどくて、場面カットいっぱいしちゃった☆
投稿遅れたのは、ちょっと違う今後また新ストーリー出したくて書いてたやつで…
本編とかあんま書いてなかった☆
予想としては、あと5、6話くらいで終わるかも…
1話に2章入ってるからねw
ってことで!読んでくれてありがとー!
では!
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流生⋯!