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古流斬
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第三章 はぐれ者編
第二話「新世代」
ケイトの一撃によって、虚飾の分身は一瞬で霧散した。
しかし、本体は静かに笑う。
「……さすが英雄と共に戦った男。」
「今日はここまでにしておこう。」
血が地面へ流れ落ちる。
その血は赤い霧となり、虚飾の姿を包み込んだ。
「また会おう。」
そう言い残し、虚飾は姿を消した。
⸻
防衛軍本部
ユーマはケイトに連れられ、防衛軍本部へ向かう。
「助けていただいて……ありがとうございます。」
ケイトは微笑んだ。
「気にするな。」
「お前の父さんにも、昔は何度も助けられた。」
ユーマは静かに頷いた。
⸻
黒のユーマ
年齢:14歳
英雄・黒のラン(コードネーム「古流斬」)の息子。
父のような実戦経験はまだないが、大きな可能性を秘めている。
能力『夢』
夢や空想を現実へ創造する能力。
頭の中で思い描いたものを実体として生み出すことができる。
創造可能
* 剣・槍などの武器
* 建物・城壁・足場
* 無数の武器を空中に生成し、一斉に降らせることも可能
制約
* 生き物は創れない。
* 人を操ることはできない。
* 必ず一から自分で想像・設計する必要がある。
* 巨大な物や複雑な物ほど精神力・体力の消耗が激しい。
ユーマは静かに拳を握る。
「父さんみたいになれるかは分からない。」
「でも……俺は俺の力で、この世界を守る。」
ケイトは頷いた。
「それでいい。」
「能力は比べるものじゃない。」
「どう使うかだ。」
⸻
防衛軍本部
巨大な会議室。
防衛軍の隊長たちが勢揃いしていた。
第一番隊隊長 ラント
* 能力:ワープ・神速斬撃
第二番隊隊長 ジョト
* 能力:コピー現象
第三番隊隊長 ネイト
* 能力:自然操作・分析
第四番隊隊長 ケイト
* 能力:聖天光
第五番隊隊長 ダッド
* 能力:反射・再生
第六番隊隊長 バッド
* 能力:煙幕・斬撃
ラントが静かに立ち上がる。
「これより緊急隊長会議を始める。」
ケイトは前へ出た。
「敵の名は虚飾。」
「能力は二つ。」
* 分身
* 血液操作
「本体の実力は七つ大罪・暴食と同等。」
「分身は四体までなら、一体一体がマフィア幹部クラス。」
「最大二十九体まで増やせるが、その場合は通常マフィア構成員程度まで戦闘力は落ちる。」
ネイトが資料を閉じる。
「能力自体は単純ですが、数で押されると非常に厄介です。」
ジョトは腕を組んだ。
「本体を見極める必要があるな。」
ダッドは静かに笑う。
「長期戦になるほど相手が有利か。」
バッドも頷く。
「煙で視界を奪って本体を探す手もあります。」
ラントは全員を見渡した。
「各隊、市民の安全を最優先に行動しろ。」
「虚飾を決して侮るな。」
ケイトは最後に口を開く。
「俺はしばらく前線を離れる。」
「虚飾について調査する。」
「情報が少なすぎる。」
ラントは静かに頷く。
「了解した。」
「その間、防衛軍は俺たち五人で守る。」
全員が立ち上がる。
「了解!」
その頃――。
虚飾は暗闇の中で静かに笑っていた。
「防衛軍。」
「まずは、お前たちの実力を見せてもらおう。」
血だまりから四体の分身がゆっくりと姿を現す。3章新世代完
コメント
1件
読み終わりました!第51話、ユーマの能力「夢」の設定がしっかり説明されててすごくわかりやすかったです。制約があるからこそ、どう工夫して戦うのか楽しみになりますね。隊長会議のテンポも良くて、それぞれの能力が一覧で出てくるのもワクワクしました。虚飾の不気味さと、ユーマの「俺は俺の力で守る」という決意が対照的で、次が気になる終わり方でした。ケイトの優しい導きも素敵だったなあ。古流斬さん、今回も面白かったです!