異世界帰還者たちは地球でもやっぱりチートでした

「俺は……お前たちの仲間に……なれない」
　ヒーラは一瞬表情を硬くしてから溜息を吐き出した。
「理由を聞いてもいいかしら？　それとも、相手の方が正しいと知りながら、ただ丸め込まれるのが嫌なだけ？」
「違う」
「なら、アナタも将来自分の子供が欲しいからっていう私欲かしら」
「それも違う。少なくとも、今は将来子供が欲しいなんて願望はねぇよ」
「ならどうして？」
「……正直、お前の言っていることはだいたい正しいと思う」
　敗北感に耐えながら、俺は声を絞り出した。
「どれだけ反論材料を探したけど無理だった。不妊の呪いなんてバラまいたら、全ての人から子供を作る夢や権利を奪うことになるけど……でもそれは、子供本人の意思を無視した親のエゴだ。他人を巻き込んだ自分勝手な夢だ……」
「なぁんだ、わかっているんじゃない。そうよ。子＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

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