(佐久間大介)「千衣沙さんって俺らのことを大好きだよね?」
佐久間さんが肉を食べながら言われた。
(帰郷千衣沙)「……当然よ。」
(帰郷千衣沙)「だって、愛してるからよ」
(深澤辰哉)「それってどっちの?」
(帰郷千衣沙)「どっちのって?」
(深澤辰哉)「恋愛感情か、そうじゃないかは」
(帰郷千衣沙)「恋愛感情って言うのはよく分かんないけど、そうじゃない方。」
(帰郷千衣沙)「好きだし、愛してるし。」
(帰郷千衣沙)「息子のように思ってる。」
(帰郷千衣沙)「たとえ歳が離れてもね」
(岩本照)「……そんな風に思ってくれる人間は千衣沙さんだけだと思うよ。」
(帰郷千衣沙)「あはは、そうだね。」
(帰郷千衣沙)「あ、渡辺さん」
(帰郷千衣沙)「肉、焼けたよ」
(帰郷千衣沙)「はい、どうぞ。」
(渡辺翔太)「あ、ありがとう」
(帰郷千衣沙)「うーん!美味しいねぇ!」
(目黒蓮)「お酒って強いの?」
(帰郷千衣沙)「私?めちゃんこ強い。」
(帰郷千衣沙)「酔っ払ったことがない」
(目黒蓮)「へぇ……」
(目黒蓮)「そうなんだ……」
(帰郷千衣沙)「うん」
(向井康二)(じーっ……)
(帰郷千衣沙)「向井さん?」
(帰郷千衣沙)「ぶっ飛ばしますよ?」
(向井康二)「ご、ごめんなさい!」
(帰郷千衣沙)「まったく……」
(帰郷千衣沙)「……」
(帰郷千衣沙)「この水着、買ってよかったわね。ありがとうね。真都。」
(ラウール)「元といえば俺だし……」
(ラウール)「なんだか申し訳ないよ」
(帰郷千衣沙)「そんな事ないわ。」
(帰郷千衣沙)「むしろ動きやすいし」
(帰郷千衣沙)「刀でも震えるし。」
(宮舘涼太)「いつも、思ったんだけど」
(宮舘涼太)「その刀ってどっから出してん?」
(帰郷千衣沙)「ああ……んー」
(帰郷千衣沙)「これはね、代々に博麗の巫女に伝わる奥義よ。原理は分かんないけど。」
(帰郷千衣沙)「強いて言えば」
(帰郷千衣沙)「根性で出してるわ。」
(宮舘涼太)「根性……」
(帰郷千衣沙)「ええ」
(帰郷千衣沙)「博麗の巫女だけに扱える刀よ。お祓い棒もたまに使うけど。」
(ラウール)「妖怪退治とかやるんだよね」
(帰郷千衣沙)「ええ」
(深澤辰哉)「名前はつけてあるの?」
(帰郷千衣沙)「もちろんあるわよ。」
(帰郷千衣沙)「さくら」
(帰郷千衣沙)「真一郎が付けてくれた名。」
(ラウール)「え、俺?」
(帰郷千衣沙)「春ちなんで名付けたよ。」
(帰郷千衣沙)「今も大切に使ってるわ」
(目黒蓮)「良く、壊さなかったね。」
(帰郷千衣沙)「ええ、本当よ。」
(阿部亮平)「博麗の巫女……」
(阿部亮平)「やっててよかったと思う?」
(帰郷千衣沙)「……」
(帰郷千衣沙)「……そうね。」
(帰郷千衣沙)「やってて良かったわ。」
(帰郷千衣沙)「私はそう思うよ。」
(阿部亮平)「そうか」
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