テラーノベル
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母に妊娠しているかもしれないと告げると、近所の産婦人科に連れて行かれた、あたしは妊娠二カ月だった
母はその場に泣き崩れた、義理の父は相手が誰か知りたがった
あたしは無言を貫き、首を振った。ふしだらな娘に怒り狂った継父は、あたしの右頬を張り倒した、勢い余ってあたしは吹っ飛んでソファーから落ちた、そしてもう一発今度は左頬を叩かれた、母は助けてくれなかった、その時の二人の顔を覚えている、あたしを汚い物でも見るような目つきだった
15歳で妊娠・・・
まさかうちの子が・・・
ショック・・・
信じられない・・
穢れた子・・・・
あたしは自分の部屋に追いやられ、1階で二人が言い争う声を聞いていた、母は警察に電話をしたがったが、義理の父は教会の幹部連に相談しようと言った
あたしは塾の宿題の英単語を覚えようとしたが頭に入らなかった
宮下講師とのあの行為で子供が出来るのは知っていたが、愛し合うというよりあたしはただ彼の言う事を素直に聞いて、体を提供していただけだ、それに嫌だと言ったけど彼は止めてくれなかったし、成績が落ちるのも嫌だった。あたしはノートの端に可愛い赤ちゃんのイラストを描いた、自分のお腹の中に赤ちゃんがいるなんて、バカげていると思えた
だってあたしはまだ着せ替え人形を持っている歳なのに・・・
何かの間違いであってほしかった
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