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翌日の日曜日、あたしは聖言会の本部に連れて行かれた、そこはいつもあたしが行く町の会館ではなく、信者が一度に何百人もセミナーが受けられるような大規模な施設だった
一番奥の「祈願室」という所に、あたしは母と継父と連れて行かれ、そこには子供の頃から知っている三人の幹部連長老達がいた
継父はブラザー・山本という長に、私には「淫魔」が憑りついていると言った。初めから自分は見抜いていたとも言った
それに対して母が泣きながら本当は母も気が付いていたと言った、そしてあたしを産んでその淫魔の業を背負って生きて来たと言った、本当の父と離婚したのもあたしのせいだとも言った、そうだったの?
そしてあたしは三人に質問攻めにされた、いつセックスをした? どこで? 頻度は?処女だったのか?などと聞かれ母は「正直に全部話したら淫魔はいなくなる」と言った。なので素直に全部話した、彼の事を・・・・
母は「もしかしたらレイプされていたのかもしれない」と主張した。自分の娘が「淫魔」の称号をつけられたら、会の中での「トロフィーワイフ」の地位を継続できないと思ったのだろう、なので正直にと言われたのであたしは自分が悪いと思っていなかったので言った
「彼に秘密にするように言われていました、あたしが高校を卒業したら結婚しようと言われました。あたしは彼と結婚します」
「嘘をついているな」
継父はあたしの顔を見て言った
「きみは処女だったのか?」ブラザー・木本があたしに訊いた
「ハイ!処女でした」
「なら最初はいつだったか覚えているはずだ!」
「正確な日付は覚えていません」
あたしは必死で思い出そうとした
それから尋問を長い時間受けて、あたしは星の形の模様の絨毯の上に正座して座らされ「淫魔」を追い出す、エクソシストの祈願を受けた
長老達と継父が大きな数珠を持って
「この娘に憑りつている淫魔よ去れ!」
と叫んだ
とんでもない大きな声だった
母は真剣に手を合わせていた
トイレに生きたかったけど我慢した
あたしは自分に本当に淫魔が憑りついているならどこかへ行ってくれと心の中で願った、それと同時に良い年をした大人が、真剣にこんな馬鹿げた事をしているのも、不思議だった
淫魔も神様なんかもいるわけないでしょ!